ID
7661
公開日 :
2008年 5月20日
タイトル
[伐採された青葉通のケヤキ27本。切れ切れになった部材を、
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新聞名
河北新報
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元URL.
http://www.kahoku.co.jp/column/khksyou/20080520_01.htm
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写真:
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昨年の同じ日には、まぶしい青葉を茂らせ祭りの様子を悠々と眺めていたのだろう。
地下鉄東西線工事のため、伐採された青葉通のケヤキ27本。切れ切れになった部材を、市民や団体に活用してもらうことになり、仙台・青葉まつりの日、一般公開された。
保管場所は青葉区の西公園プール跡地。ここも市民の思い出がしみ込んでいる所だ。荒れ果てたプールサイドに切り株がごろごろ。太い幹、小枝の先まですべてが対象になる。
これまで譲渡申請は35件。幹(27本)や太枝(180本)に人気が集まっている。中枝(1000本)はまだ余裕があるそうだ。
テーブルやベンチ、家具、彫刻、太鼓、工芸品の材料にと用途は多様。どんな活用法が「市民のケヤキ」にふさわしいか。譲渡の決定はアイデア次第だ。
百貨店の藤崎は、PR用に販売された枝の部材を早々に入手、刻印入りの丸い木札に加工し青葉まつりに間に合わせた。「祭りを通じケヤキの記憶を伝えていきたい」と同社。
伐採で少し寂しくなった本館青葉通側。山鉾(やまぼこ)を引き、出陣した社員らの胸元にケヤキの木札が揺れていた。