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公開日 : 
タイトル
[水源の森林づくり:里山、県が管理へ 財産区と整備協定 /
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20080510ddlk14040233000c.html
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元urltop:
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写真:
 
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 相模原市津久井町串川にある串川財産区所有の森林約60ヘクタールが「水源の森林づくり」のため、県によって管理されることになった。県は09年度中に1ヘクタールあたり年間2万7000円の賃借料で土 地を借り上げる水源林整備協定を財産区管理会(守屋好雄会長)と結び、10年度から20年間にわたって間伐や枝打ちなどの手入れに取り組む。
 この森林は、生えてから50~150年のスギ、ヒノキが約75%を占める標高約300メートルの里山。相模川水系の津久井湖、奥相模湖など津久井5湖の扇の要に位置する。旧津久井町は、京王線の延伸を想定して企 業や住宅用地として開発する計画を進めてきた。
 だが、鉄道の乗り入れは難しく、合併で計画が白紙になったこともあり、財産区は「里山の自然は津久井の宝」として開発計画の中止と森林の永久保存を決めた。「森の植生を保存して自然公園のようにしたいと市に要 請したが『新規事業の資金がない』と断られた」(守屋会長)ため、県に相談したという。県は現在、山の状態調査や管理区域の実測を進めている。
 財産区は自己資金として所有する3億6000万円のうち2億円を里山の管理に充てる。県による作業用の小道(幅80センチ)整備に合わせて、財産区でも独自に市民が憩える散策路を設けて一部を公園化する計画 だ。守屋会長(76)は「県に任せ放しではなく、自分たちで出来る作業は有志で取り組み、水源地域の暮らしと都市環境が調和したまちづくりを目指したい」と話している。【