公開日 :
タイトル
[県立産業技術専門校の生徒が建設した住宅。構造部材だけを販売
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新聞名
読売新聞
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元URL.
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyazaki/news/20080430-OYT8T00122.htm
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元urltop:
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写真:
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県立産業技術専門校(西都市)の生徒が実習で建設した木造2階建て住宅1棟と木造倉庫4棟の柱や梁(はり)など構造部材に購入希望者が殺到している。同校が募集している購入者は5人だが、応募は既に約
60人。建物の骨組みだけの販売だが、手作りの丁寧な仕上がりが受けているようだ。
同校は、若者が現場ですぐに役立つ職業能力を身につける職業訓練校として、2003年4月に開校。木造建築、構造物鉄工、電気設備、建築設備の4科があり、生徒は2年間学ぶ。
同校は、職業訓練校としては全国最大規模の応用実習棟(面積約1140平方メートル、高さ約13メートル)を敷地内に備えている。この棟では住宅を3棟建てることができ、毎年度、木造建築科の2年生が中心となり住
宅を建設、1年生が倉庫を建設。建築の基本を学ぶため、手作業で加工して組み立てる「在来工法」を用いている。
建物は生徒の保護者らに見学してもらい、建築の翌年度に建物を分解した構造部材だけの購入者を募集。新聞広告や口コミなどで例年、多数の応募があり、昨年は住宅に約50人、倉庫に約70人が応募し、抽選で購
入者を選んだ。
今年の住宅は建築面積115平方メートル、3LDKで、構造部材の販売価格は約44万円。約7平方メートルの倉庫は1棟約2万7000円。いずれも県内産のスギ材を使用している。購入者は建物を解体して運搬し、屋根
や扉、窓、電気設備などを新たにそろえなければならない。同校によると、宮崎市内で同じ規模の住宅を建てた場合、平均1500万円、倉庫は平均50万円になり、構造部材だけで住宅は約150万円、倉庫は約8万円か
かるという。
人気の理由について同校は、「材料費が格安になる。しかも使っている木材は良質。それに加えてプロの設計士らの指導を受けながら、生徒が昔ながらの工法で丁寧に仕上げているので、安心してもらえるのでしょう
」と説明。組み立て式なので解体しても木材に大きな傷が付くことはなく、建て直しても問題はないという。
購入希望の応募は5月9日まで。問い合わせは同校(0983・42・6501)へ。