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ID :  6983
公開日 :  2008年 4月 1日
タイトル
[琵琶湖の伝統的木造船の研究本 牧野・鎌倉女子大准教授が出版
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/area/shiga/news/20080401ddlk25040695000c.html
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元urltop:
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写真:
 
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物資の運搬などに使われた琵琶湖の伝統的な木造船、丸子船の調査研究を進めている牧野久実・鎌倉女子大准教授(07年3月まで県立琵琶湖博物館専門学芸員)が成果をまとめた本「琵琶湖の伝統的木造 船の変容 丸子船を中心に」(雄山閣刊)を出版した。出版を機に牧野さんはこのほど、ゆかりの船大工を大津市に訪ね、丸子船の魅力を語り合った。
 牧野さんは1992年に同博物館開設準備室に入り、丸子船の調査研究を開始。現在、館で展示している丸子船の復元プロジェクトにも携わった。琵琶湖の成り立ちや地形の特徴、時の権力者が絡む湖上輸送の歴史的 な経緯、漁船や田舟も含めた伝統的木造船の変容過程、丸子船の機能と構造との関係などについて、文献調査や聞き取りを継続。成果をまとめ、今回の出版にこぎつけた。
 大津市本堅田1の松井造船所では、同博物館の丸子船を父の三四郎さん(故人)と共に建造した船大工、松井三男さん(60)に再会。三男さんの長男、光照さん(27)を交え、底が丸く、側部に丸太を半分に割ったオモ ギが付いた丸子船の特徴や、かつては材料の木に合わせて船の形を決めていたことなどを話し合った。
 牧野さんは「丸子船にはものすごい技術がこめられていることを、これからも広めていきたい」と話している。【