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ID :  6624
公開日 :  2008年 3月 6日
タイトル
[住宅誌の見出しが語るデザイントレンド
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新聞名
nikkei Bpnet
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元URL.
http://www.nikkeibp.co.jp/news/const08q1/563838/
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元urltop:
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写真:
 
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連載2回目は、素材に関する言葉と色に関する言葉の傾向を分析してみたい。まずは、素材に関する言葉から…。
素材に関する単語の傾向は、健康志向や環境問題に対する意識の社会的な高まりを着実に反映していた。具体的には「木」、「土・しっくい」、「石」といった自然素材に関する語句で、下のグラフのように全体の7割を超え ていた。特に「木」はダントツの81件で全体の45%と、自然素材に関する語句の6割強を占めた。
木材はそもそも構造材としても使うので、住宅の物件例を取り上げた記事の見出しで「木」という単語の登場回数が多いことに不思議はない。あえて「木」という言葉を見出しに含んだ記事の多くは、木造軸組で構造材を 表しで使うといったように、木材の素材感を生かした事例だった。
他方、「ガラス」(15件)、「コンクリート・モルタル」(14件)、ガルバリウム鋼板やスチールなどの「金属」(11件)、「タイル」(9件)は、自然素材に対して人工素材系の語句としてカウントし、合計は49件だった。コンクリー ト打ち放しの住宅に対して根強い人気があることを思うと、「コンクリート・モルタル」の件数は意外に少ない気もする。また「ガラス」と「タイル」について記事の内容を分析してみると、採光や視線の見通しに関する工夫 など、この連載で次の回に触れる“空間のつながり”と密接に関連している例が多かった。