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ID :  6122
公開日 :  2008年 1月26日
タイトル
[住まいに木の恵みを 伊那で住宅シンポジウム
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新聞名
長野日報
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元URL.
http://www.nagano-np.co.jp/modules/news/article.php?storyid=9636
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写真:
 
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 「木で暖まる住まいづくり」を考える住宅シンポジウムが26日、伊那市生涯学習センターで開かれた。住宅に使う木材として、あるいは薪(まき)やペレットなどの燃料として、山からの恵みを暮らしに生かすこ とを視点に、森林づくりに関心を高めてもらおうと、伊那谷流域林業活性化上伊那地区協議会と上伊那山林協会が企画。薪ストーブ利用者や林業関係者ら約100人が、講演やトークセッションを通して「木の恵みを生かし た暮らし」について考えた。
 シンポジウムでは初めに、岩手県職員で同県の薪割りクラブ世話人を務める深沢光さんが講演。「薪割り紀行」などの著書もある深沢さんは、全国にある薪割りクラブの火付け役として知られ、講演では「薪のある暮ら し方」と題して、蓄熱式薪ストーブ(ペチカ)の魅力について紹介した。
 トークセッションでは、伊那市ますみケ丘に住み、森と木をテーマにしたライターとして活躍する浜田久美子さん、千葉県から伊那市にIターンし、地域材を生かした家づくりに取り組む建築士の竹内恵子さん、松本市の 木材会社で伐採・搬出作業に従事する原薫さんの女性3人と深沢さんが、「木のある暮らし」について語り合った。
 深沢さんは、日本の文化はこたつや火鉢、囲炉裏(いろり)など「暖をとる」考え方で、「家を建てる時に暖房のことを考える造ることがなかった」と指摘。原さんらは、「個別の部屋を暖めるのではなく、家全体を暖める ことを考えたい」と話した。地域材を使った家づくりでは、「むく材は調湿性に優れており、木の家の良さが実感できる」と、魅力を強調していた。