[アンネの木、生き延びる オランダ・アムステルダム
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住民反対で伐採中止
新聞名
西日本新聞
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元URL.
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/world/20080127/20080127_001.shtml
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元urltop:
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写真:
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】「アンネの日記」の作者アンネ・フランク(1929‐45)が、ナチスから身を隠したオランダ・アムステルダムの住宅で眺め続けたクリの木が、立ち枯れ状態となりいったんは伐採が決まったが、住民らの反対
を受けてアムステルダム市が伐採中止を決めた。AFP通信が伝えた。
この木はアンネが自由への希望を託し、日記にもしばしば登場する。樹齢約150年で高さ約20メートル、重さ約27トン。寄生虫が発生し倒壊の恐れがあるとして所有者と同市が昨年11月に伐採を決定。ただ、伐採差
し止め請求を受けた裁判所は、伐採予定日前日に今月まで作業を延期するよう市に命じていた。
木の支援団体や市、所有者間の合意では、倒壊防止のための金属製支柱や立ち入り禁止の柵を設置するとともに、病気治療も行う。こうした措置で5‐15年の延命が見込まれている。
木の支援団体幹部は「これはただの木ではない。アンネとユダヤ人迫害の歴史の一部だ。(伐採問題が)解決できて良かった」と話している。
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