ID :
5583
公開日 :
2007年 12月25日
タイトル
[マイはし持参で特典 市民有志が企画 仙台
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新聞名
河北新報
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元URL.
http://www.kahoku.co.jp/news/2007/12/20071225t13029.htm
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写真:
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割りばしを使わずに自分のはしを持ち歩く「マイはし」運動が進む中、仙台市の市民有志が、飲食店に「マイはし」を持参するだけで一品サービスなどの特典を受けられる「マイはしクーポンプロジェクト」を
展開している。タウン情報誌と連携してサービスを受けられる店を紹介する。協力店は14店に上るなど着実に輪は広がっている。
青葉区の会社員原好幸さん(35)が友人2人と始めたプロジェクトで、情報誌「仙台おもせ」8月号から掲載。「マイはし」持参によるサービスを受けられる店を毎月数店ずつ、写真やコメントを添えて紹介している。
サービスの内容は(1)お薦め料理を一品提供する(2)飲食代の10%程度を割り引く―などさまざま。
牛タンの「利久」本町店は、一団体に1000円相当のオリジナル料理1皿を提供。海老原稔専務は「環境に優しく、面白いアイデアなので協力しようと考えた」と話し、名取店での実施も検討しているという。
「仙台おもせ」はカラー2ページを無償提供する形で参加。店の開拓、取材やページ製作は原さんらが担当する。住宅廃材を材料にしてマイはしを製作、販売している環境NPO「Team Being」も協力している。
メンバーは植樹活動に携わった経験から、森林伐採につながる割りばし利用を減らそうと、「おもせ」発行人の「スマイル&エンジョイ」の高橋光孝社長に構想を話してタイアップが実現した。
今後は協力店をさらに増やし、地図にまとめる計画だ。2006年の国内の割りばし消費量は約250億膳(ぜん)とされる。大半は中国産で、森林伐採の影響が指摘されている。
原さんは「サービスで客が喜び、集客で店が喜ぶ。さらに環境保護にもつながる一石三鳥の取り組み。まずは100万市民にマイはしを持ってもらい、宮城県全域へと広げていきたい」と意欲を燃やす。
市内では、居酒屋が客のはしを預かる「マイはしキープ」、店がステンレス製のはしを置く「エコはし」など脱割りばしの動きが広がっている。