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木造建築のネツト記事
ID :  5501
公開日 :  2007年 11月26日
タイトル
[無可有荘を解体保存へ 大垣市の重要文化財
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新聞名
中日新聞
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元URL.
http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20071127/CK2007112702067560.html
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元urltop:
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写真:
 
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 幕末の大垣藩老小原鉄心が設けた別荘「無可有荘大醒●(むかうそうたいせいしゃ)」=大垣市重文=が、年明けに解体保存されることになった。老朽化が目立ち、また現在地である全昌寺(同市船町)境内 からの移転も検討中だったため、移転先決定まで修繕して保存する方針。
 無可有荘は1856(安政3)年に城北(現在の同市林町4)に建設。鉄心が公務の余暇に詩作や書画を楽しむなどして過ごしたとされる。また当時の志士が集まり、国家を論じる場でもあったという。ほかにも蓬宇(ほうう) 、小夢窩(しょうむか)の2亭があったが、現存するのは大醒●のみ。
 建物は約21・5平方メートルで、ほとんどがケヤキ素材で和風ながら唐様も取り入れている。屋根はかやぶきで、出入り口の障子には当時では珍しい「ギヤマン」と呼ばれるガラスがはめ込まれている。
 大醒●は1963(昭和38)年に常葉神社境内に移転。66年に市によって重要文化財に指定。さらに73年には、鉄心の墓がある全昌寺に移転された。
 市によると一昨年の大雪の影響などで屋根が腐り、一部落ちてしまった。移転も検討中だったため、解体する方針を決定した。解体後の部材は、旧上石津町役場倉庫に保存される。
 市議会12月定例会に上程される一般会計補正予算案に事業費として500万円が盛り込まれる。議決されれば解体作業は来年1月下旬ごろ開始、年度内の完了を予定している。