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ID :  5408
公開日 :  2007年 11月18日
タイトル
[半数以上が経常減益 北陸の上場39社、9月中間期
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新聞名
富山新聞
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元URL.
http://www.hokkoku.co.jp/_keizai/K20071118301.htm
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元urltop:
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写真:
 
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十七日までに出そろった北陸三県の上場三十九社(銀行除く)の二〇〇七年九月中間期の決算は半数超の二十一社で経常利益が減った。住宅着工の急減による売り上げ減少に加え、原油などの資源高騰で 利益が削られ、増益超だった〇七年三月期の基調に急ブレーキが掛かった。このところの急激な円高を加えた“トリプルパンチ”により、先行きに不安が広がっている。
 経常利益が減った企業(経常損失が拡大した企業を含む)は二十一社に上り、全体の53・8%を占めた。県別では、石川が十六社のうち68・7%の十一社が経常利益を減らした。富山の経常減益は十三社のうち53・8 %の七社。〇七年三月期は経常減益が三割で、増益が七割だった。
 減益の企業が増加した影響で、〇七年三月期に全体の三分の二を占めた増収増益(経常利益ベース)の企業数は、今中間期は全体の三分の一の十三社にとどまった。
 純利益は三十九社のうち十八社が減らした。    「言わないことに決めていたが、原油高で一億円のコストアップとなった」。倉庫精練(金沢市)の中間決算は、原油高の直撃を受け三期連続の減益。十五日に会見した長高昭夫社長は厳しい表情で語った。
 石油を多く使う繊維産業では、原油高の影響が深刻だ。北日本紡績(白山市)は原油高に伴う原材料の値上がりからカーシート用紡績糸や一般衣料紡績糸が減少したことなどが響き、赤字幅が拡大した。セーレン(福井 市)では原油・ガス価格の高騰などで前年同期比一億三千七百万円のコスト増となった。
 繊維以外でも影響が出た。トナミ運輸(高岡市)の燃料単価は上期で1・4%上昇した。三谷産業(金沢市)では主力事業のうち、燃料関連事業で仕入れ価格が上昇し、価格転嫁を進めた。一方で「価格交渉が折り合わな い場合は、不採算の受注を控えた」(サービス本部)といい、同事業の売上高が前年同期比19・1%減、営業利益が59・3%減となった。
 六月の改正建築基準法の施行で、安全性を審査する「建築確認」が厳格化し、新築着工戸数が大幅に減少したことも企業業績にとって逆風となった。
 福井コンピュータ(福井市)は、建築CADソフトウエアの販売額が前年同期に比べ一億四千二百万円減少した。「住宅着工戸数減による外的要因が大きく影響している」(管理本部)という。
 三谷産業では新築着工数の減少で、建設資材関連事業の受注高が減少。これに伴い同事業の売上高は4・7%減の五十四億二千九百万円、営業損益は前年同期の一千九百万円の黒字から一億八千三百万円の赤字に 転じた。
 日成ビルド工業(金沢市)ではプレハブ建築と建材関連製品が影響を受け、建設事業の売上高が前年同期比で十六億一千三百万円減の七十一億四千万円。大建工業(南砺市)では、住宅・建設工事関連事業の営業利益 が19・3%減となった。