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ID :  5371
公開日 :  2007年 11月13日
タイトル
[古民家再生にボランティアの力 篠山で完了
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新聞名
神戸新聞
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元URL.
http://www.kobe-np.co.jp/news/tanba/0000740062.shtml
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元urltop:
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写真:
 
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解体されていく古民家を保存する活動に取り組んでいる丹波市の特定非営利活動法人(NPO法人)「たんばぐみ」(坂東隆弘理事長)が、篠山市で改修を進めていた民家がこのほど完成した。所有者から買い 取り、月二回ずつ、延べ五百五十人が基礎や土壁、出格子などの工事に参加した。ボランティアの力を借りたのが特徴で、通常は新築するより高いとされる改修費を抑えることができたという。(小林良多)  篠山市立町にある建築面積約百八十平方メートルの町家。一部は江戸時代の建築で、半世紀前まで店舗兼住宅として使われ、空き家となっていた。
 街並み保全を目指す同法人の有志が、「古民家再生プロジェクト」の実験的な取り組みとしてこの家を購入。改修コストを抑える方法として、作業を手伝ってもらうボランティアを募集したところ、女性を中心に県内外か ら多数が集まった。
 大工仕事は素人という人がほとんどだったが、建築士や大工、左官らが指導した。「こういう家に住んでみたい」「将来のリフォームに役立ちそう」と、参加者も意欲的で、ほぼ毎回参加した明石市の西村裕美子さん(53) は「プロの作業を間近で見て、指導してもらえるなんてほかではない。なくなる運命だった家を修復できたこともうれしい」と振り返る。
 基礎や柱を直し、耐震強度を高める壁も入れた。土壁を塗り、出格子を入れ替えるなど本格的な意匠に仕上げたが、工事費は約七百万円で、ボランティアの参加で三割以上抑えられたという。指導した大工の大西義美 さん(50)は「ボランティアには技術が残る。継続して参加してもらうことで、ますます戦力になるはず」とプロジェクトの発展に期待する。
 同法人は物件購入の資金を募る基金を設け、ボランティアが参加する古民家再生事業を立ち上げる方針。改修した民家は二十三日から三日間、内覧会を開き、二年間の活動を紹介する。同法人TEL0795・73・117 1