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ID :  5248
公開日 :  2007年 11月 5日
タイトル
[三川小に木の小屋を寄贈 匠の森プロジェクト
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新聞名
紀伊民報
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元URL.
http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=134829
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元urltop:
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写真:
 
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関東地方の建築業者らでつくる「匠(たくみ)の会」は5日、田辺市合川の三川小学校に木の小屋を寄贈した。植林から育成、伐採、家づくりまでを60年かけて都市と田舎の人に体験してもらう「匠の森プロジェ クト」の一環。同会のメンバーがスギやヒノキの部材を組み合わせて小屋を造り、児童を喜ばせた。
 プロジェクトは3月、同会と提携している田辺市新庄町の製材業、山長商店が提供した山林2ヘクタールに、スギやヒノキの苗木1万本を植えて始まった。木は60年後に伐採し、家づくりに使う。林業や国産材に関心を持 ってもらい、人工林の育成、伐採を促進することが目的。
 同校の全児童16人は地域学習としてこの事業に参加し、植林のほか9月に植林地の下草刈りをした。10月には、丸太が小屋の部材に加工される様子を山長商店で見学し、柱にメッセージを寄せ書きした。この小屋はい ったん組み上げられ、匠の会の加盟業者が10月中旬に東京・新宿で紀州材PRのために展示した。その後、再び解体して同小に持ち込まれた。
 この日、匠の会のメンバーや山長商店の社員が同小を訪れ、木の家づくりについて説明した後、小屋を組み立てた。児童は、木づちやかんなを使って小屋が組み上がる様子を興味深そうに見学し、自分たちが寄せ書き した柱を立てる手伝いもした。
 贈られた小屋は高さ2・3メートル、床面積約5平方メートル。物置として使う予定だが、児童は「別荘にしたい」などと小屋の出来に満足した様子。同小6年の久保奨弥君(12)は「木の良さを感じた。自分も木で何か作っ てみたい」と喜んだ。