ID :
5203
公開日 :
2007年 11月 3日
タイトル
[建築技術の奥深さに触れる-観音寺古民家めぐり
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新聞名
四国新聞
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元URL.
http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/locality/article.aspx?id=20071101000391
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元urltop:
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写真:
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観音寺市内に残る古い建造物をバスで1日かけて巡るツアー「古民家めぐりdeぐるーり観音寺」が1日、始まった。市内外から集まった参加者は築150年の純和風の民家、風情ある麹(こうじ)製造所が並ぶ旧
街道、国の重要文化財の豊稔池のえん堤などを見学。先人が残した日本の建築技術の奥深さに触れた。4日まで。
ツアーは市の合併地域振興事業の一環で、香川県の海外派遣事業に参加した市内の女性でつくるかんおんじ翼の会(荻田奈津美代表)が企画。地元の観音寺をはじめ、坂出や東かがわ市などから37人が参加した。
参加者は建築家中島照子さん(56)=多度津町=の案内で大正時代に建てられた農家(高屋町)を訪れたほか、約500年前の室町時代から栄えた麹所で知られる町並み(室本町)を散策。大正3年に農業試験場の施設
として建てられた市郷土資料館(有明町)では、天井近くにある採光用の窓や左右対称の玄関ポーチなど洋風建築の特徴の説明を受け、ノスタルジックな雰囲気に浸っていた。
昼食はいりこ飯やちりめんじゃこのきんぴら「ごまめ」など地元の味が詰まった手作り弁当を堪能。午後からは豊浜町と大野原町を中心に、市有形文化財の建造物や江戸時代末期に建てられた木造民家を巡った。
香川県東かがわ市中筋の主婦仁義要子さん(60)は「地元にも古い町並みが残っているが、自然の中にたたずむ古民家も情緒があり、同じ県でも異なる文化が根付いているのを実感した」と話していた。