[ゲンバ検証隊が耐震診断に挑戦。診断結果が正しいと
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は限らない? 
 新聞名 
nikkei Bpnet 
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元URL. 
http://www.nikkeibp.co.jp/news/const07q4/549945/ 
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写真:   
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能登半島地震、中越沖地震など大地震が頻発し、耐震への関心が高まっている。そこで、建築家と日経ホームビルダーのスタッフなどで組織する「ゲンバ検証隊」が、耐震診断に挑戦、その難しさや、だれで
も正しい結果を導き出せるかを調べることにした。 
試みた診断法は、大地震で住宅が倒壊するかどうかを専門家が診断する際に使う、「一般診断法」。1979年に日本建築防災協会がまとめた木造建築の耐震診断法を改訂し、阪神淡路大震災以後、広く使われるようになっ
たものだ。 
診断したのは、「耐震性能に不安がある」と建て主が隊員に相談を持ち掛けてきた築35年のA邸だ。ブロック造と木造からなる2階建てで、東京都世田谷区に建つ。実は、一般診断法は木造を対象にしているので、本来
はA邸に使えない。しかし、A邸の西側半分は木造2階建てなので、西側半分だけを評価することにした。 
まずは、A邸に行き、耐震壁の仕様やプラン、劣化状況などを調べることにした。とはいえ、どこをどうチェックしたらいいかわからない。そこで、耐震診断や補強に詳しい匠建築社長の保坂貴司さんに現地に来てもらい
、指導を受けながら進めた。 
保坂さんによると、外壁の仕様を確認する作業のなかで、間違えやすい項目の一つが「戸袋が付いている壁」だ。戸袋の表面がモルタルなどで仕上げられていても、戸袋の後ろの下地材には、モルタルが塗られていな
いことが多い。こうした場合、壁の強度は下地材のみの評価となる。 
これ以外にも、建材の種類を知らない人が調査したり、調査しても見えない部分があったりする場合は、仕様を過って記録する恐れがあると感じた。  
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