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木造建築のネツト記事
ID :  5075
公開日 :  2007年 10月21日
タイトル
[スギの木差し上げます 福島・小野町に定住希望の皆
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様へ
新聞名
河北新報
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元URL.
http://www.kahoku.co.jp/news/2007/10/20071021t61033.htm
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写真:
 
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都市圏などからの移住を促そうと、福島県小野町は今月、町内に住宅を新築して移り住む人に町有林のスギの立ち木をプレゼントする事業などを始めた。人口減少に悩む各自治体が団塊の世代をターゲット とした定住対策に知恵を絞る中、次世代も見据え、末永い定住を見越したのが特徴。阿武隈山地の豊かな自然に恵まれた町ならではの試みだ。
 プレゼントするのは植えてから30―40年たち、伐採期を迎えたスギの木10立方メートル。8トントラック1台分で、市価30万―40万円になる。
 定住目的で町内の建設業者を使って住宅を新築するのが条件。町は申し込みを受けてから伐採し、業者に製材を委託して建築資材として引き渡す。申込者は現地で好みの木を選ぶこともできる。工期は通常の新築住 宅と変わらないという。
 スギの木は、町が「未来の町民に財産を残そう」と独自に植え、手入れしてきた。しかし、木材市況の大幅な下落で、出荷しても伐採費用で相殺され、利益が出ないのが実情。プレゼントが呼び水となり、転入住民が増え れば、当初計画の理念は生かされる。
 本年度は5世帯程度を見込み、町の9月補正予算に100万円を計上した。予算が足りなければ再度補正で対応する。
 町は移住支援と同時に、町内の製材業や建設業の活性化にもつなげたい考え。松崎浩司副町長は「阿武隈山地の木材供給基地という町の特性を生かし、ほかの自治体との差別化を図ろうと職員が提案した。人口減に 歯止めをかけたい」と話している。
 ほかには、町外からの転入で遠距離通勤となる人に、上限1万5000円の高速道ノンストップ料金収受システム(ETC)設置費用を助成。永住者には町内のみで使える商品券10万円分をプレゼントする。また、農山村 での生活体験ができる農家民宿の開設希望者には、50万円を上限に民家の改修費を助成する。
 連絡先は小野町企画課0247(72)6939。