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ID :  4867
公開日 :  2007年 10月 1日
タイトル
[空港建設に向け森林伐採が進む馬毛島=今年2月、
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新聞名
南日本新聞
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元URL.
http://www.373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=6911
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元urltop:
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写真:
 
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米軍空母艦載機の離着陸訓練施設候補地に挙がっているとされる西之表市の馬毛島で、港の掘削と岸壁の新設が計画されていることが分かった。工事には同水域の漁業権を持つ種子島漁協の同意が必要 だが、同漁協は「飛行場を造ると聞いているが、最終的な目的の説明がない」と現段階では同意しない方針だ。
 計画しているのは島のほとんどを所有する馬毛島開発(本社・東京)で、島に居住する従業員の生活物資搬入のためとしている。港は島の東側に位置する葉山港で、西之表市が管理している。
 市などによると、葉山港は平均水深1.5メートルで、40メートルと50メートルの岸壁がある。計画によると、水深を8メートルまで掘り下げ、新たに110メートル、120メートル岸壁を造る。水深7.5メートルの航路を保 つため、沖合まで延長約600メートル、幅約80メートルにわたり海底掘削も行う。
 馬毛島開発は既に、島中央部で軽飛行機の離着陸場(延長920メートル)を建設。また新たに、延長4000メートルと2100メートルの滑走路2本を持つ空港建設を計画している。
 同社は2006年ごろから口頭などで市に打診、07年3月から掘削工事承認申請書のやりとりをしていた。工事は岩礁の破砕が伴うため、県漁業調整規則により漁業権者の同意と県の許可が必要だが、漁業権者の種子 島漁協の同意がないため、市側は受理していない。一方で、市は8月8日付で同漁協に対し、漁業権管理者として協議し回答を求める文書を出していた。
 漁協は9月14日に理事会を開催。馬毛島開発の立石勲社長(74)も訪れ、飛行場建設の概要を説明したが、飛行場を造る目的についての質疑には返答がなかったという。漁協は「葉山港周辺は大事な漁場。建設目的 がないと、漁民の意見を聞くにも聞きようがなく、現段階では同意できない」としている。
 立石社長は南日本新聞の取材に対し、「わが社は西之表市に誘致され、馬毛島の所有権を取得した経緯がある。税金も毎年納めている。市や漁協が計画を理解してくれないのは残念だ」と批判。「今後もできる範囲で 飛行場建設に必要な整備を進めたい」と話した。