ID :
4753
公開日 :
2007年 9月18日
タイトル
[サイトーウッド 木製トレー
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新聞名
ジャパンデザインネット
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元URL.
http://www.japandesign.ne.jp/episode/070919/
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写真:
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プライウッドのトレー
「普通なトレー」というと、もちろん人によってイメージするものは様々ですが、何人かいれば一人は思い浮かべるでしょう、合板のトレー。
持ち上がった縁取りは、テーブルに置いたときは指のひっかけとなり、中に置いた物が落ちないような防波堤ともなります。その縁取り以外は、ただただ、丸、楕円、直角形のスペースが広がるのみ。
合板なので、ならではの木目の美しさと、気兼ねなく日常使いできる軽さと耐久性があります。
たとえば円形のものは、直径305、355、410mmの3サイズ。明るい茶色のダンウッドチークと暗い茶色のウォールナット仕上げがあります。
合板は第二次大戦後、急速に普及し様々な製品に使われている素材です。
その他の素材同様に、登場した当時は、最新の現代的な素材として受け止められました。加工や成形技術も発達し、デザインも出尽くしたとさえ思えますが、現代でも、この木製トレーのような原型的デザインが新鮮に見
えるのが面白いところです。
サイトーウッドは、1950年、静岡県で斉藤木工所として、注文家具等の製造を開始することから始まりました。その後、成形合板に特化してインテリア用品を開発。今もトレイやゴミ箱、マガジンラック等様々な生活用品を
合板で作っています。