ID :
4545
公開日 :
2007年 8月24日
タイトル
[浜松城 木造天守閣再建の方針 市が検討委設置へ
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新聞名
中日新聞
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元URL.
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20070824/CK2007082302043492.html
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元urltop:
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写真:
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浜松市は23日の市議会建設委員会で、浜松城木造天守閣再建を検討する方針を表明した。市民を含めた検討委員会を設置し、市民の賛同を得られれば調査費(基本設計費)を計上する。20億円以上の予
算が見込まれる上、江戸初期に取り壊されている天守閣の再建には歴史考証などの難関も予想されるが、歴史的建造物の再建が実現すれば、政令市の顔としても期待される。
現在の天守閣は1958年4月に完成。鉄筋コンクリート3階建て地下1階で、延べ床面積は311平方メートル。市民の浄財などを含めて当時の総工費は約1300万円だった。
市は当初、天守閣周辺の天守櫓門(やぐらもん)や富士見櫓門を復活させる方針を明らかにする一方で、木造天守閣の再建については「市民意識の醸成が重要」などとして、慎重な構えを見せていた。しかし、築後約5
0年を経て耐震性への不安が増し、石垣が変形するなど劣化の進行も指摘されていた。
また、静岡市が6月、駿府城の天守閣再建の調査費として1000万円の補正予算を計上するなど、県内他市の動きを背景に、市内の17の自治会で構成する中央地区自治会連合会が7月26日、「政令市浜松にふさわし
い本格的な木造天守閣再建が必要だ」として、市や市議会に再建を要請。市側は再建に向けての検討を迫られていた。
委員の意見もおおむね賛同が多かったが、「市民への署名にあたってはどういう城を造ろうとしているか説明が必要だ」「公園整備の一環として全体的な構想が必要」とする声があった。
天守閣再建運動を進める今村哲夫中央地区自治会連合会長は「(市の方針は)大変喜ばしい。今後多くの皆さんの賛同を得られるかが焦点だ」と話した。