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木造建築のネツト記事
ID :  4536
公開日 :  2007年 8月23日
タイトル
[木造の川舟できた! 海山伝統の舟渡し復活へ
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新聞名
中日新聞
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元URL.
http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20070823/CK2007082302043052.html
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元urltop:
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写真:
 
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紀北町海山区の銚子川で行われていた舟渡しを復活させようと、地元団体が製作を進めていた川舟が完成。二十六日に開催されるイベント「馬越峠 夏まつり」で進水・お披露目式がある。(楠佳久)  造ったのは、特定非営利活動法人(NPO法人)ふるさと企画舎。舟渡しは江戸時代まで同区便ノ山の銚子川で行われていたという。昨年十一月、同NPO法人が西国巡礼の道中記についての講演会を開いた際、舟渡し や当時あった旅籠(はたご)などがあらためて紹介された。「往時をしのんで復活させよう」との機運が盛り上がった。
 日本財団から五十万円の助成が決まったが、予算面などから当初は繊維強化プラスチック(FRP)製での製作も想定。「木造船の方がいいが…」との思いが募っていたところ、海の博物館(鳥羽市)の石原義剛館長の助 言で、熊野川で唯一の船大工の谷上嘉一さん(65)=紀宝町北桧杖=に製作を依頼。格安の価格で、約一カ月半で仕上げてくれたという。
 完成した川舟は大半が杉製で、長さ四・五メートル、幅一・四メートル、高さ〇・四メートル。進水・お披露目式は二十六日午前十時と午後一時四十五分から便ノ山の種まき権兵衛の里そばの銚子川で。同NPO法人の田上 至理事長(45)が扮(ふん)する種まき権兵衛がかいをこいで、川を渡る。
 同NPO法人は今後、舟渡しを組み入れた馬越峠越えのツアーやイベントなどで活用していく。