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ID 2312
登録日   2006年 12月18日
タイトル
「宮野を桜でいっぱいに」地元有志の夢実現へ
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新聞名
サンデー山口
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元URL.
http://www.sunday-yamaguchi.co.jp/news/2006/2006.12/17sakura.htm
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元urltop:
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写真:
 
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「お~い桜植えんか?」「早う咲かんかいのぉ~」。宮野全体に“桜”の輪が広がり、将来は地区のあちこちでこんな温かい会話が飛び交うようになれば――。今、平均年齢68歳の男性たちで作る「宮野地区江 平桜会」(寺田吉雄会長)の夢が着々と現実のものになろうとしている。昨年(約300本)に続いて今年も100本の苗木を植えることが決まり、メンバーは「宮野に限らず、いろんな地区からの協力者が増え、人と人との交 流が盛んになっていけばうれしい」と目を輝かせる。
 宮野自治会で、地域を桜でいっぱいにしようという話が持ち上がったのは約2年前。もともと同地区は、自治会やその下部組織「宮野観桜会」などが中心となって、1970年代ごろから国道9号線沿いや木戸山公園など に桜を植樹してきた。しかし約40年がたった今、それらの桜は老木になり花の勢いも衰えている。また一方で、江良地区に点在する地蔵やほこらが、近年荒れてきていることから、自治会のメンバーは「今こそ史跡や景勝 を整備し、桜を植えて地域を明るくしよう」と声を上げた。
 そんな思いが通じ、昨年11月、日本さくらの会が行っている「宝くじ桜配布事業」に県内で唯一採択され、同会は約300本の苗木を受け取ることができた。寺田さんは「この時トラックいっぱいに積まれた長さ約4㍍、直 径約5㌢の立派な苗木の山を見て、腰が抜けそうだった。これでお尻に火がついた」と振り返る。すぐに「宮野地区江平桜会」を立ち上げ、植える場所や育て方、肥料のやり方などの話し合いを重ねた。そして12月、同地 区在住の樹木医・藤原俊廣さんの指導の下、江良町内会の有志が中心となって植樹を開始。2月下旬までに、雪舟庭や七尾山トンネル、火の神様をまつる秋葉社、江良林道、木戸山周辺の5ゾーンを中心に、宮野公民館 周辺などにもヤマザクラやソメイヨシノといった5種類の桜を一本一本手作業で植えていった。「一本植えるのに2時間近くかかる上、桜を固定するくい(約千本)を山に取りに行ったりと、いろいろ大変だった」とメンバー。
しかし、これらの作業を「地域のために何かできるのなら」と率先して手伝ってくれる人も現れるなど、結果、延べ120人もの協力があり、涙が出るほどうれしかったという。
 また、江良にある宮野財産区も会の思いに賛同し、1740㌶の山の一部に、毎年植えているスギやヒノキに代え、約300本のサクラを混在させて植樹してくれた。
 そして今年、さらにその輪を広げようと活動してきたところ、このほど市から100本の苗木をもらえることが決定。年始めから植樹作業に取りかかる。寺田さんは「正直なところ、最初はまさかここまで広がるとは思わな かった」と言い、「活動を続ける中でいろいろな人と出会い、桜によって今までなかったきずなができた。住民同士のつながりが希薄化する現代、今後この温かい輪が地域全体に広がっていけばうれしい」と話している。
 なお、同会は植樹作業の協力者を募集中。問い合わせは、宮野出張所内の宮野観光会(TEL083-928-0234)へ。
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このページの公開日は1999年11月12日。最新更新日はです。

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