ID　2117

登録日　 　2006年 11月20日

タイトル

三春「滝桜」の子孫「愛姫桜」 仙台・西公園にお輿入れ

新聞名

河北新報

元URL.

http://www.kahoku.co.jp/news/2006/11/20061120t15037.htm

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写真:

　

国の天然記念物で、日本三大桜の一つに数えられる福島県三春町の「滝桜」の子孫樹が１２月１８日、仙台市青葉区の西公園に植樹され、記念式典が開かれる。子孫樹は、三春から仙台藩祖伊達政宗に嫁いだ 正室愛姫（めごひめ）にあやかり、「愛姫桜」と命名された。約４３０年前の政宗と愛姫の婚礼に重ね、「愛姫桜のお輿（こし）入れ」に歓迎ムードが広がっている。
　植樹は、西公園周辺の４町内会が中心となり計画。公園が市地下鉄東西線整備に伴い改修されるため、「新しいシンボルに」と考案された。三春町側の了承も得られ、「三春愛姫桜お輿入れ準備会」（岩松正人会長）が発 足した。
　式典には、ともに計画を進めた三春町商工会女性部（佐藤恵美子部長）のメンバー、梅原克彦仙台市長と鈴木義孝三春町長らが出席。植樹を祝い、能楽やオペラも披露される。
　植えるのは、高さ４．５メートル、幹回りは４６センチの枝垂れ桜。１５７９（天正７）年に愛姫が嫁いだときの年齢１２歳に合わせ、子孫樹の中から樹齢十数年の若い桜を選んだ。場所にもこだわり、仙台城跡の政宗騎馬像 から見ることのできる場所として、西公園内の市天文台前を選んだ。
　来年５月の仙台青葉まつりでは、１３歳と１２歳で婚礼を迎えた政宗と愛姫に見立て、同じ年齢の仙台市内の男子と三春町内の女子を山車に乗せてパレードすることも計画している。
　準備会メンバーの上村甚一さん（６６）は「不思議なことに、これまで両市町間に何の交流もなかった。政宗と愛姫の物語を機に、交流を進めていきたい」と期待を込める。