ID 152
登録日
2006年 1月23日
タイトル
白神山地ボランティアに森林整備要領適用へ
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新聞名
陸奥新報
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元URL.
http://www.mutusinpou.co.jp/news/06012303.html
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元urltop:
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写真:
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津軽森林管理署(中野渡均署長)は、世界自然遺産地域・白神山地の周辺でブナの植樹など体験林業活動を行っているボランティア団体を対象にした森林整備実施要項を新たに策定した。要項は、これまで
各団体がそれぞれ独自に行っていた作業方法などに一定の基準を設定。併せて活動後の実施報告の提出や申請手続きの簡素化などを新たに盛り込んでいる。要項案は、二十二日に弘前市内で開かれたボランティア団
体との意見交換会で提案。反対などがなかったため、来年度から適用される予定。
同地域周辺の植栽や除伐、つる切りなどのボランティア活動の作業内容はこれまで同管理署の作業基準を基に指導されていたが、統一的な要項がなかった。
今回の要項では、国有林の「森林空間利用林」での作業方法について「植え付け場所の整地では、将来造林木の枯死が予想されるものは伐採する。広葉樹は基本的に残す」「つるの切断については立木の生育を阻害
しているものだけにとどめる」など具体的な内容を記載。
また活動後の実施報告を管理署に提出することや、これまで林業体験申請書と入林許可申請書、入林名簿が必要だった申請手続きについて、入林許可申請書を省けるように簡素化した。
九団体が出席した意見交換会では「ボランティア用に植栽の道具などを貸し出してもらいたい」「苗の供給範囲はどこまで認められるのか」などの意見や質問が出されたが、要項についての反対意見は出なかった。
中野渡署長は「あくまで要項は一つの目安。白神山地の管理については総務省東北管区行政評価局から適正化を指摘されたこともあり、要項の策定などを通してボランティア団体の活動状況を把握していきたい」とし
た。
また同日の会議では、同管理署の来年度の計画としてマザーツリー周辺にある岩木山展望台付近の遊歩道整備を進めることなどが報告された。
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