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ID 1934
登録日   2006年 10月27日
タイトル
森林の再生力、県が調査実験 神河町川上地区
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新聞名
神戸新聞
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元URL.
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/kz/0000150390.shtml
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元urltop:
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写真:
 
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兵庫県立人と自然の博物館(三田市)の調査で明らかになった、シカの食害による森林衰退の実態。農作物だけでなく防災や生態系保全にも大きな影響を与えるだけに、森林の再生力を調べる実験も始まっ ている。食害に苦しむ森を、調査にあたった同館元研究員の藤木大介さん(32)と歩いた。(辻本一好)  県内で最もシカが多いとみられる神河町。西北部の川上地区の森に入った。日が差し込む明るい広葉樹林なのに、シカが背伸びして届く範囲の枝や草を食べ尽くし、すかすかの状態だ。
 「森は末期の状態」と、藤木さんは診断した。森の植生が維持されるシカの頭数は一平方キロで五頭が限界だが「ここは十五-二十頭生息しているのでは」と推測する。
 すぐ近くに、十メートル四方の網で覆われた一角がある。県が三年前、森林を再生させるために始めた実験だ。
 いったん食い荒らされた部分だが、シカから隔離されることで周囲と比べ、草の緑がわずかに目立つようになっている。シカが減れば、やがてこの緑は森全体に広がっていく。
 「森の再生力については、まだ調査が少ない。木や草の種類ごとにデータを収集すれば、貴重な植物の保護にも役立つ」と藤木さん。県はこの実験結果を、今後の食害対策に役立てる。
     ◇  シカの食害による農林業の被害額は、兵庫県が例年、北海道に次いで高い。二〇〇五年度は三億八千万円にのぼる。
 県内で計千七百キロ近くの防護柵が張られ、被害額は四年前より三割以上減ったが、推定生息数は変わらない。温暖化で、シカが冬を越しやすくなったからだ。
 狩猟者の高齢化で今後、捕獲数が減り、生息数は増えるとの見方もある。しかし食べ尽くされた森が再生するには、おそらく何十年もの時間がかかる。
 藤木さんは「森の保水力も、すぐには回復しない。再生への努力を続ける一方で、土砂災害の危険性に及ぼす影響の調査も急ぐべきだ」と話している。
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このページの公開日は1999年11月12日。最新更新日はです。

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