ID 1902
登録日
2006年 10月23日
タイトル
特報 追う】白神山地自然解説員 森守る“語り部”
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新聞名
産経新聞
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元URL.
http://www.sankei.co.jp/local/tohoku/061023/thk000.htm
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元urltop:
-リンク切れ-
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写真:
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世界最大級のブナ林を誇る白神山地。「白神山地ビジターセンター」(青森県西目屋村)の自然解説業務がひそかな人気を呼んでいる。地元の専門家の案内は、地域の自然や文化が守られてきた背景を学ぶ
ことができると聞き、解説員の1人、玉川宏さん(63)にガイドをお願いし、黄金色に染まった悠久の世界を堪能してきた。(米沢文)
「幹に触ってみて。ブナはずっとこの森で生きているけど、あなたがどこから来たのか分かるかもしれないね」
玉川さんの声に誘われて、森のシンボル「マザーツリー」に手を置いてみる。推定樹齢400年のブナは高さ約30メートル、幹周り465センチの巨木。顔を上げると、その大きさに圧倒される。
青森・秋田県境にまたがる白神山地は、約8000年前に生まれた約1万6900ヘクタールに及ぶブナの原生林と豊かな生態系が評価され、平成5年、世界自然遺産に登録された。
国立公園ではない白神山地が、並みいるライバルを押さえて日本の世界遺産第1号になるには紆余(うよ)曲折があった。当時、県職員として準備に奔走したのが玉川さんだった。
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