ID 1630
登録日
2006年 9月11日
タイトル
六甲山「シンボルの木」探せ──神戸市計画、20本選定へ
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新聞名
日経ネット関西版
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元URL.
http://www.nikkei.co.jp/kansai/news/35515.html
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元urltop:
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写真:
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神戸の街の背後にそびえる六甲山系で、シンボルとなる「マザーツリー(母なる木)」を選ぶ計画が進んでいる。ハイカーたちが見つけた巨木の中から、神戸市が20本を選定し、11月に公表する。崩れやす
い地盤のため、過去に幾度となく土砂災害を招いた六甲山系。台風シーズンを控え、同市は「豊かな緑が山の防災力を高めていることを知ってもらうきっかけになれば」と話している。
六甲山系の1つ、再度(ふたたび)山の山中にある大龍寺。山門から境内に向かって急な坂道を数分上ると、左側に大きな椎木(しいのき)がある。
幹回りは約4メートルで、ほかの植物が絡みつき、幹や枝が緑で覆われている。神戸市森林整備事務所の高橋敬三所長によると、樹齢200―300年。「過去の森林伐採や戦火を免れた1本」という。
寺周辺を散策すると、ほかにもマザーツリーの候補になりそうな幹回りが数メートルある樹木が見つかる。同事務所によると、摩耶山(灘区)の旧天上寺付近にも、樹齢100年を超える大きな木が数多く生えているという
。
マザーツリーの選定は六甲山系が今年、瀬戸内海国立公園に編入して50周年になるのを記念して同市が計画した。
対象となるのは、明石海峡から宝塚市までの山系に生えている幹回り2メートル以上の木。今年5月から、ハイカーなどに情報提供を呼びかけたところ、これまでに約30件が集まった。
同市は9月末で情報の募集を打ち切り、10月から選定作業に入る。木の大きさだけでなく、高さや風格も考慮して、上位20本を決定。特に大きな木は「グランドマザーツリー」に選定する。
神戸市が11月23日に六甲山系で開く「森の文化祭」に合わせ、結果を公表する予定で、その後、木の場所や種類や樹齢などを記したパンフレットを作製。観光案内所や駅、スポーツ店などに置く考えだ。
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