ID 1530
登録日
2006年 8月22日
タイトル
スイスのニュースと情報
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新聞名
FrontStoryDetail
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元URL.
http://www2.swissinfo.org/sja/swissinfo.html?siteSect=105&sid=6961899&cKey=1155199245000
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元urltop:
-リンク切れ-
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写真:
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事の起こりは2006年3月。欧州連合 ( EU )
は、ヨーロッパでも木片をワインに加えることを認可することに合意した。スイスはEUに加盟していないが、2国間貿易などでヨーロッパ諸国とは密接な関係を持っている。このため、スイスでもEUにならって来年にも
同様の内容で認可がおりる予定だ。
アメリカ、南米、南アフリカ、オーストラリアのワイン・メーカーはこれまで何年もの間、オークの風味をつけるために木片をワインに入れてきた。本当はオークの樽に入れて何年も寝かせたワインにのみ、このような風
味がつくのだが、安くて簡単、スピーディに同じ風味をつけるため、手っ取り早く木片をワインにつけてしまうやり方が定着した。
一方ヨーロッパのワイン・メーカーは、今までそのような商業的な作り方を拒否してきた。スイス・ワイン製造者および貯蔵者協会のミシェル・ドゥボー会長は言う。「木片など入れたら、消費者にそっぽを向かれてしまい
ます。それどころか、実際ワインそのものの味を損ないます」
「スイスはワインの生産大国ではありません。ワインの原料となるためのブドウ畑は、たった1万5000ヘクタールしかないのです。だからこそ私たちは大手ワインメーカーの隙間を狙って、限られた数のお客様をター
ゲットに生産しています。私たちのワインは大量生産や工業化する必要がないのです。そんなことをしたら質が落ちてしまいます」
「私が最も恐れているのは、一度木片混入の認可が通ってしまったら、洪水のように様々なものが人工的に付け加えられるようになるのではないか、ということです。そして最終的に私たちは本当にブドウだけで作った
正真正銘のワインを口にすることができなくなるのではないかと思います」
500人以上の会員を持つ同協会の地域支部代表は、この問題について会合を開き、満場一致で非難決議を採択した。
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