ID 14561
登録日
2009年 12月29日
タイトル
森林保護へ初の「気の葉祭」
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新聞名
読売新聞
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元URL.
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ishikawa/news/20091229-OYT8T00097.htm
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元urltop:
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写真:
写真が掲載されていました
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羽咋市寺家町の気多大社が創建2100年を記念して、29日から3日間、「入(い)らずの森奥宮例祭 気の葉祭」(県巨樹の会、能登半島広域観光協会との共催)を初めて行う。三井秀夫宮司は「『入らずの森』を
守り伝え、森を保護していきたい」と話している。
本殿の背後に広がる「入らずの森」
「入らずの森」(国指定天然記念物)は、本殿の背後に広がる原生林で、樹齢300年から500年の常緑広葉樹が茂っている。古くから神域として信仰の対象となり、住民の出入りが禁じられてきた。
これまでは、年一度、大みそかに宮司が森に入り、原生林から神聖な気を頂き、気を一新して厄よけする「奥宮例祭」が行われてきた。
今年から始まる「気の葉祭」では、これまで一般参列者が立ち入ることのできなかった、本殿を囲む御垣内(みかきうち)(垣根の内側)に入り、入らずの森遥拝所(ようはいじょ)で、森を間近で仰ぎ見て、神聖な気で心を癒
やすことができる。さらに、大みそかの奥宮例祭では、参列者の名前は奥宮に奉納されるという。
「入らずの森」はかつて、樹木が密生する薄暗い原生林だったが、県巨樹の会の調査では、強い北西風で木が倒れた所も多く、将来にわたって原生林を維持できるかが心配されているという。
そのため同大社は、日本海から吹き込む潮風や病害虫の被害から森を守ろうと、守森願い料の一部を使い、森周辺に植樹をしていくという。同大社は「とても一代でできるようなものではなく、何百年もかかる。来年以降
もずっと続けていきたい」としている。
受け付けは当日午前8時半から午後4時半。守森願い料一口3000円。参列者には、「入らずの森」の葉を使った「気の葉御守」などが贈られる。問い合わせは、同大社((電)0767・22・0602)へ。
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