ID 1286
登録日
2006年 7月 4日
タイトル
兼六園の名木 さようなら 夫婦松 乙葉松 樹勢衰え きょう伐採
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新聞名
中日新聞
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元URL.
http://www.chunichi.co.jp/00/ikw/20060705/lcl_____ikw_____000.shtml
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元urltop:
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写真:
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別名勝・兼六園(金沢市)の名木「夫婦(めおと)松」と「乙葉(おとは)松」が五日、樹勢が衰え、枯死状態となったため伐採される。来春、後継木を植栽する。
夫婦松はクロマツ(雄松)とアカマツ(雌松)の寄せ継ぎで、子孫繁栄の象徴とされ、間を通ると子宝に恵まれるといわれた。後継木は園内で同じ形態になるよう育てた十五年生のマツが植栽される。
アカマツの乙葉松は、加賀十三代藩主前田斉泰に仕えた女性「乙葉」が育て、献上した盆栽が植えられたとされる。台木に乙葉松の枝先を接ぎ、約二十年育てた後継木を新たに植える。
樹齢百五十年以上の両松は二〇〇三年六月、松くい虫被害の原因となる害虫「マツノザイセンチュウ」が確認され、大部分を伐採。活力維持対策を実施してきたが、夫婦松は〇五年六月、乙葉松も同年九月ごろから衰
退が加速。今年五月に林進・岐阜大名誉教授(樹木医学)らから「毛細根の死滅など樹勢回復の見込みはない」と助言を受け、石川県が伐採を決断した。
園内で名称を持つマツの名木は両松を含め十三本。伐採し後継木を植栽するのは、一九九五年に枯死した樹齢四百年の「姫小松」に続き、五本目。
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