ID 1272
登録日
2006年 7月 2日
タイトル
アルプスの木を盆栽に
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新聞名
swissinfo Switzerland
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元URL.
http://www2.swissinfo.org/sja/Swissinfo.html?siteSect=125&sid=6711034&cKey=1147440133000
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元urltop:
-リンク切れ-
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写真:
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20年ほど前から盆栽を始め、店を持つまでに至ったのはヴェルナー・トリートさん(52歳)。チューリヒ郊外のなだらかな山に囲まれ、黄色い菜の花畑が広がる村に彼の盆栽工房がある。広い庭に置かれてい
るのは、買い付けた盆栽のほかに、アルプスから採ってきた荒々しい姿のマツやカラマツだ。ベルンやティチーノ地方の山に入って、盆栽にする木を捜す。シャベルなどの道具持ち、5時間は歩いて、50キロはする木を
山から運び出すのは「狩りの気分」とトリートさん。「獲物」が見つからなくとも、持参したワインと干し肉を広げてするピクニックが楽しい。
標高2000メートル、木の繁殖の限界付近で、最も面白い木が見つかるという。冬の間10メートルもの雪の下で押さえつけられ、しかも雪解けの時期には木が折れることもある。それでも生きようとする木の姿は「ヴァリ
ス(ヴォー)州の農民ようだ。厳しい自然と闘っている姿に魅せられる」とトリートさんは言う。
アルプスの山から採ってきた木に形を与えるのは「木の可能性を伸ばしてやること。欧州では盆栽を昔中国でしていた纏足のようで、木に対する虐待と見る人もいるのですが」。スイスではまだ盆栽に対する誤解があ
ると語気を強める。
日本の盆栽技術は、やはり1000年の歴史の重みがある。学ぶことは沢山あるが、日本人にはなり切れないと自覚する。今年開催予定の展示会では、赤くさび付いたスチールの大板の上に盆栽を飾るつもりだ。自作の
鉢もあえて日本のまねはしない。「日本人は、盆栽の鉢と認めないかもしれませんが」自分が理解する盆栽をするのが一番だと、これからも自分流を通すつもりだ。
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