ID 13839
登録日
2010年 2月12日
タイトル
松林10分の1激減 自然公園 10年前と比較 森取り戻そうと植樹会
.
新聞名
読売新聞
.
元URL.
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukui/news/20100211-OYT8T00923.htm
.
元urltop:
.
写真:
写真が掲載されていました
.
松林10分の1激減 10年前と比較
森取り戻そうと植樹会 坂井の海浜自然公井市三国町安島の市海浜自然公園でマツクイムシの被害が広がり、森林が壊滅状態に陥っている。うっそうとした松林が名物だったが、大半が枯れてしまい、松の本数は10年 前と比べて10分の1ほどに激減。伐採された木の切り株ばかりが目立ち、木々はまばらになっている。同市は豊かな森を取り戻そうと、タブノキなどの広葉樹の植樹を進めている。来月には市民らによる植樹会も行う。
同市によると、公園は広さ約23ヘクタール。園内には防風林として主に松が植えられているが、2006年の調査では、約4600本の半数以上が枯れてしまっていた。その後も被害は広がり、健康な松は現在、約400本
にとどまっている。
マツクイムシは、カミキリムシに寄生して広がるため、▽カミキリムシを防除する薬剤の散布▽木に抵抗力をつける薬剤の樹幹注入▽カミキリムシが越冬する枯れた松の伐採――といった対策を並行して進めなければ
ならないとされる。
公園を管理する同市は、06年頃からこれらの措置を取りながら、マツクイムシに強いクロマツなどを植樹してきた。それでも被害が収まらないため、松を主体とした森林を維持することをあきらめ、07年から広葉樹も
植え始めた。近くの「雄島」の植生を参考に、これまでにスダジイやクヌギなど約1500本を植樹。一方、松も防風林として残す必要があるため、県道沿いの幅約30メートルにわたって植樹を続けている。
植樹会は「わたしの樹」と題し、3月27日に同公園で開催。タブノキやケヤキ、ヤマザクラなど9種類計45本を、参加者のネームプレートをつけて植える。個人またはグループで参加でき、専門業者の指導を受けなが
ら行う。参加無料。
同市産業課では「再生する姿を見守ってもらうきっかけになれば」と期待している。
植樹会の申し込みは19日まで。問い合わせ、申し込は同課(0776・82・8904)。
..