ID 1199
登録日 2006年 6月15日
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タイトル
タイトル
木の家が、家族と森林を癒す((上)
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新聞名
新聞名
ライブドア・ニュース
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元URL.
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2088269/detail
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元urltop:
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写真:
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東京多摩川流域の山の木を使って家を作る会がある。木肌の自然な木目模様を最大に活かし、その木の匂いが漂う空間は、そこで暮らす家族を自然と癒す。地元の職人によって地元の木材を使った木の家を建てる仕
組みを取り戻すことで、木の家作りに欠かせない職人の伝統技術を後世に残し、何よりも荒れた山の森林を再生して、美しい日本を取り戻す。木の家作りで、家族と日本の自然を癒したいと考えるのは「東京の木で家を
造る会」だ 。
家族の健康、環境、コスト、地震などを考えて家を作るなら、祖先が住んできた木作りの家だ。そもそも日本の家作りが劇的に変わり始めたのが今から40年ほど前。健在が自然の木材から、化石資源の工業製品に移行
し、地域の職人さんから建売業者やメーカーにその建築物も委ねられた。
発ガン性など人体への有害物質を含んだ建材や密封状態のビニールクロスの家と比べて、生きた木で作られた家は、調湿作用に優れ、肌触りもよく、暖かな雰囲気で住む人の心を和ませる。ワインと同じように木は呼
吸する。例えば、針葉樹10センチ角で長さ3メートルの柱で、湿度が40%から80%に上がると、1.2リットルの湿気を吸収するという。湿気の多い梅雨の時期には水分を吸収し、冬の空気の乾燥したときは水分を排出し、
生活する家族の健康促進に役立つ。
生産・廃棄過程においても、化石資源の建材は環境に大変負荷をかけるが、自然素材の木材は環境に大変やさしく最後に土に還る。木の家は、本来、無垢の木材を利用するのが基本で、厚さ2ミリほどの木材を表面だ
けに張ったフロアや壁などの家を木の家とは呼べない。本物の木の家は生活する時間と共に、味のある色や風格をかもし出しあきがこないばかりか、歴史を感じさせる。
鉄筋などの剛構造に対して、木の家の耐震は柔構造だ。素材のしなやかさと組み立てで、振動を吸収する。これまで受け継がれてきた職人の智恵と技術が木材選びと組み立てに生かされる。むしろ、低コストで売り出
されている建売住宅などは、その耐震対策が施されているかを確認する必要がある。
気になるのがコスト。構造を支える柱をはじめ、床、天井、壁などにふんだんに木材を使う木の家でさえ、木材は家全体の資材の3─4割に過ぎない。さらに、お寺や神社、または、高級別荘を建てるわけではないので
、木の種類や年輪、気取りの場所によって価格は様々で、工夫を凝らすことで建築費を抑えることが可能だ。
「東京の木で家を造る会」によると、平均坪単価は60─70万円という。ちょっと割高と感じる人もいるが、坪50万円で契約しながら、注文を加えたりするだけで坪単価が10─20万円高くなることを考えると、どちらが価
値のある住まいであるか、熟考する必要がある
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