ID 12692
登録日 2009年 7月29日
タイトル
アブラギリの「桐油」商品化試み 美浜町の林業者ら
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新聞名
中日新聞
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元URL.
http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20090729/CK2009072902000018.html
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元urltop:
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写真:
写真が掲載されていました
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美浜町新庄の林業者の団体「森と暮らすどんぐり倶楽部(くらぶ)」が、かつて県内で盛んに栽培されていた落葉樹アブラギリの種から搾り取る「桐油(とうゆ)」を復活させる試みを進めている。塗料やはっ水
剤などとして商品化し、地域の活性化につなげるのが狙いだ。
アブラギリは、戦後間もないころまで各地の山間地などで栽培され、桐油は塗料や防腐剤、はっ水剤などに利用されてきた。新庄地区でも以前は盛んに栽培され、福井県は桐油の有数の産地だった。だが石油化学製品
の普及などもあり、現在、県内ではほとんど作られていない。
ただ美浜町内には自生もしており、この天然の資源を地域おこしに生かそうと、林業従事者3人で林業の活性化に取り組んでいる同倶楽部が、県内で地域振興に携わる団体の支援活動をしている特定非営利活動法人
(NPO法人)「コラボNPOふくい」(福井市)の協力で、復活を目指すことになった。
現在、地区の自生状況の調査などに着手。少なくとも100本はあることが分かり、10月に種を拾う収穫作業を行って、搾油機で油を搾る。搾った油をガーデニング資材や床などに塗り、塗料やはっ水剤などとしての効
果を試すなどして、商品化に向けた研究を続ける。
中心となって活動する松下照幸さん(61)は「販売可能な商品ができれば、その後は栽培も始め、事業を前進させていきたい」と意気込んでいる。
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