ID 12544
登録日 2009年 6月26日
タイトル
舟つきの松のモニュメント完成
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新聞名
山陰中央新報
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元URL.
http://www.sanin-chuo.co.jp/news/modules/news/article.php?storyid=513177179
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元urltop:
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写真:
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松江市南田町にあった元市指定文化財の「舟つきの松」が幹の一部を加工したモニュメントとしてよみがえり、同市北田町の母衣小学校で26日、お披露目された。除幕式で地元民らは、推定樹齢300年で風
雪に耐え続けた伐採前の姿を思い起こし、地域の宝として伝承することを誓った。
舟つきの松は、1774年に松江藩七代藩主の松平不昧に嫁いだ、仙台藩主伊達宗村の娘が持参した盆栽とされる。高さ6・7メートル、幹回りは3・6メートルあり、地域のシンボルとして親しまれたが、2006年豪雨での
水没などにより衰弱。樹勢回復を図ったが枯死し、今年2月に伐採された。
モニュメントは、幹の根元部分を半分に切断したもので直径1・3メートル、高さ0・95メートル。市が300万円をかけ、特殊アルコールで防腐加工した。内側は空洞化が進んで木の厚みは15センチほどしかなく、松の衰
弱ぶりを伝えている。
母衣小にモニュメントを設置したのは「子どもたちに愛してほしい」という思い。除幕式には、制作を働き掛けた同松記念事業実行委員会の三島敏暢会長(75)ら地元民や6年生児童100人が出席。伐採前の勇姿を収め
たDVDも上映された。
高校時代から松の威容に触れてきた野津和夫校長(59)は「松江の誇りだった。それを伝える使命があると思う」と話した。
伐採前の松から枝を接ぎ木した舟つきの松「2世」は、順調に生育している。巨木になるには数十年かかるが、三島会長は「1世と同じ場所に、いつか2世を戻してやれれば」と、名木の復活を願っている。
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