同町の第12区自治会(小岩邦彦会長)と、宮城県気仙沼市の漁業関係者らで組織する牡蠣(かき)の森を慕う会(畠山重篤代表)の主催。県南や宮城県北を中心に全国各地から約800人が集まり、ブナやコナラ、カ ツラなどの苗約700本を丁寧に植えた。
木の成長を助けるため、植樹地のササをかまで刈り取った。これまで植えた木の観察会も行い、豊かな環境づくりに思いをはせた。
京都市から3年連続で参加している団体職員斉藤和彦さん(39)は「植樹が環境保護のためだけでなく、地域おこしにつながっているのが素晴らしい」とたたえた。
ふもとのひこばえの森水車小屋でこっとんこ水車まつりも開かれた。気仙沼市の新鮮な海産物や、同市室根町の取れたての山菜などが販売され、参加者らは豊かな自然が生み出す山海の幸を堪能した。地元の子ど もたちによる太鼓の演奏も行われた。
植樹祭は、気仙沼湾に流れ込む川の上流地域に多くの広葉樹を育てることで、海へ注ぐ栄養分を増やし、豊かな海にしようと同会が1989年に室根山で始めた。その後同自治会も加わり、95年からは矢越山で開催 されている。
この日は増田知事が満喜夫人とともに訪れ、植樹に励んだ。
畠山代表は「多くの人に環境を守る意識が根付いてきている。植樹祭を続けていきたい」と意欲を示した。
【写真=豊かな環境づくりを目指し植樹する子どもたち】
このページの公開日は1999年11月12日。最新更新日はです。