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ID 12458
登録日 2009年 7月 9日
タイトル
森林に戻す試
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新聞名
読売新聞
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元URL.
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/iwate/news/20090709-OYT8T00016.htm
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元urltop:
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写真:
  イラストが説明として掲載されていました
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八幡平の元牧場2か所  放牧が行われなくなった牧場を低コストで元の森林に戻す実験を、八幡平市と林野庁岩手北部森林管理署が取り組んでいる。自然に植生が回復するのを待ったり、種や苗木を植林したりと、様々な復元方法を比較検討 し、木の生育と経費の両面から、5年がかりで森林復元に最も適している方法を探る。
 試験が行われているのは、同市北部にある「丑山牧野」(103ヘクタール)と「根石牧野」(133ヘクタール)。どちらもブナなどが生える国有林だったものを、市が借り受け、牛を放牧する牧場として利用していた。しか し、畜産業の不振や後継者難などから、市内の畜産家の数は減り続け、現在では両牧野とも使われていない状態だ。
 国有林を国に返すには、元の状態に戻してから返却しなければならず、すべてを植林によって復元するには2~3億円の費用がかかると見込まれている。そこで市は今年5月から、森林に戻すのにかかる費用などを 調べるため、実証実験を行うことにした。
 両牧野内には、0・3ヘクタールの試験区画を3区画ずつ設け、表土をかきおこして自然に種が落ちるのを待つ区画と、ブナなどの種をまく区画、苗木を植林する区画にわけた。
 市は今後5年間、気候や標高の違いによって木の成長具合などに違いがあるかなども確かめながら、森林復元に適した方法を検討する。最終的には、すべてを植林する場合に比べ、コストを6割削減するのが目標だ 。
 ただし、両牧野には、多くの小動物が生息しており、希少動物のクマタカのエサ場にもなっているなど、生態系への影響についても慎重に検討する。
 同管理署の春原武志署長(45)は「牧野に生息する動物に配慮することはもちろんだが、自然を回復する今回の試みを、環境保全を啓発するよい機会として、市民の参加も求めていきたい」としている。
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このページの公開日は1999年11月12日。最新更新日はです。

中川木材産業のビジネスPR その18 (公開2018.8.1 更新2019年11月11日 )