ID 1120
登録日 2006年 5月31日
タイトル
ボー・トゥリー(インド菩提樹)
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新聞名
ジャパニーズ・ビーチ・プレス
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元URL.
http://www.japanesebeachpress.com/6-2-06%20CONTENTS/6-2_arekore.html
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元urltop:
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写真:
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このホノルルの町に、親木は遠く紀元前のインドに遡る神聖な木がある。
これはフォスター・ボタニカル・ガーデン(植物園)にある“ボー・トゥリー(Bo Tree/インド菩提樹)”で、スリランカから贈られてきた挿し木が今では雲を突く巨木に成長している。
この挿し木はメアリー・ミキハラ・ロビンソン・フォスターさんがスリランカに病院を建てる資金を寄付したところ、その返礼として、同国の僧から贈られたもの。フォスターさんはこれを自宅の庭に植え大切に育てた(フ
ォスターさんの死後、遺言により5.5エーカーの土地が公園用地として市に譲渡され、1931年11月にフォスター・ボタニカル・ガーデンとしてオープンした)。
このハワイで育った挿し木の親木は、288BCにインドからスリランカのアヌラダプラに送られたもので、そのインドのオリジナルの菩提樹こそ、釈迦牟尼がその下で悟りを開いたとされている由緒ある木である。
また、スリランカのインド菩提樹は、挿し木から育てられた現存する世界最古の木とも言われている。
フォスター・ガーデンに行くと園内の案内図を渡されるが(日本語もあり)、インド菩提樹は入口を入ってすぐの正面にあり、木の番号も「1」番。
「知識の木(tree of know-ledge)」とも呼ばれるこの木のそばにはベンチもあるので、しばし瞑想にふけるのも良い。
ところで、フォスター・ガーデンの木から取った挿し木は、ハワイの数か所に贈られているそうで、その内の1本はハレコア・ホテルのクロダ・フィールドの角にある。
これは2001年の9/11のテロ事件の際、フライト93に乗っていて亡くなったクリスティン・スナイダーさん(ハワイのアウトドア・サークルのメンバー)を追悼して植えられたものだそうだ。
▲由緒あるインド菩提樹とベンチに座って静かな時を過ごす女性。
◎フォスター植物園には珍しい植物が沢山ある。特にみどころは“エクセプショナル・トゥリー”に指定されている25本。その他にも『へ~』と感心するような木があちこちにある。花の時期、実の成る季節など、時によっ
ても木の状態が異なるので、植物が好きな人ならいつ行っても楽しい。
また、園内にある大仏は、小型ながら鎌倉の大仏の複製で、1968年に「ハワイ日本人移民百年祭」の記念に、津田文吾・神奈川県知事から贈られたものである。
開園時間:毎日9am~4pm
入園料:13歳以上$5(カマアイナ料金あり。要ID )、6~12歳$1。5歳以下無料。
ロケーション:ノース・ヴィニヤード・ブルバードとヌウアヌ・アベニューの角。
▲鎌倉の大仏様の複製(縮小版)。
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