ID 12290
登録日 2009年 6月25日
タイトル
樹木の鹿被害を間伐材で防止
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新聞名
読売新聞
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元URL.
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kumamoto/news/20090626-OYT8T00237.htm
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元urltop:
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写真:
写真が掲載されていました
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県内の森林で鹿によるヒノキやスギなど樹木への食害が深刻化する中、県が間伐材を幹の周りに立てかけて鹿を寄せ付けない方法を実施したところ、被害が大幅に減少したことが分かった。安価で環境へ
の影響もほとんどない食害防止策として、実用化を進めている。(内村大作)
県によると、県内には2006年度で約4万6000頭の鹿が生息していると推計されている。樹皮を食べられたり、幹に角をこすりつけられたりする被害は年間1500ヘクタールに上っている。
県は鹿の頭数を7000頭まで減らす計画を策定し、捕獲に対して費用を補助する一方、被害を防ぐ対策も強化。市販の網や布を幹に巻き付けて対応しているが、費用がかかることから、十分に普及していないのが現
状だ。
県林業研究指導所は、放置されることの多い間伐材に着目。幹に立てかければ、枝が鹿の体に食い込むなどして近づかないのではないかと考えた。2006年11月から水上村のヒノキ林で、152本の幹に間伐材をひも
で固定して実験したところ、150本が無害だった。一方、間伐材を立てかけなかった240本のうち、半数は被害に遭い、効果があることがわかった。
県は07年度からこの対策を実用化し、森林組合や市町村などに補助して、既に35ヘクタールで実施。今年度も30ヘクタールで予定している。同指導所は「設置するのに手間はかかるが、費用はほかの対策に比べて
安上がりだ」という。
大分県でも、間伐材を幹の周りに1メートルほど積み上げる対策を実施したところ、1年後に被害は見られなかったという。大分県は「山にある材料を使うことで環境負荷も少ない。被害に遭ってもいい木を残すなど、そ
れぞれの場所にあった方法を組み合わせると効果的ではないか」と話している。
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