ID 12210
登録日 2009年 6月22日
タイトル
命救われた恩人の木に ありがとう 日田市で椋の木祭り 「おかげで100歳まで生きられた」
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新聞名
西日本新聞
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元URL.
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/103842
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元urltop:
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写真:
写真が掲載されていました
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大分県日田市の三隈川(筑後川)沿いにあり、明治と大正の大洪水で多くの人が登ったり、船をつないだりして難を逃れた「人助けの椋(むく)の木」の下で21日、霊木とされるこの木に感謝する神事があった。
12歳の時に大正の洪水で木の上に避難して助かった柴田アイさん(100)=大分市明野西=も初めて参列、木に「あなたのおかげできょうまで生きることができました」と手を合わせた。
地元住民らでつくる「椋の木保存会」(井上四郎会長)が29年前から毎年開いており、この日は約20人が参加した。
ムクノキは高さ約20メートル、幹回り4・5メートル。明治の洪水は1889年7月5日に、大正は1921年6月17日にそれぞれ発生。この木のおかげで明治では63人、大正では30人が助かったとされる。
柴田さんは川沿いにあった竹製品工場のそばに住んでいた時に被災。その日は朝から大雨で、工場の従業員27人と木に登って避難。日没後に、一緒に登っていた従業員の一人が避難していることを周囲に知らせよ
うと、持ち合わせのたばこに火を付けて、救出された。
この日、柴田さんは「あの日は寒く、人や家が次々と流されたのをはっきり覚えてます」と涙をぬぐいながら話した。
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