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華道・嵯峨御流、
新聞名
京都新聞
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元URL.
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009062000100&genre=H1&area=K00
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京都市右京区の大覚寺に総司所を置く華道「嵯峨御流」が、松枯れの被害を受けにくい「抵抗性マツ」の植樹活動を始める。全国で問題となっている松枯れが足元の北嵯峨地域にも広がる中、「松のある景観
は日本の文化の一端。華道家として景観を守る責任がある」という。25日に1回目の植樹を大覚寺境内で行う。
松枯れは、一般に「松くい虫」の被害として知られる。実際には、体長約1ミリのマツノザイセンチュウと運び屋のマツノマダラカミキリが引き起こす。
北米由来のこの線虫に対して日本の松は抵抗力が弱く、水分補給を阻害されて枯れる。また、松葉が採取されなくなった松山が富栄養化し、枯れやすい状態にあるとも言われている。
被害は京都の景勝地でも広がっている。嵯峨・嵐山では小倉山などが被害に遭い、周辺の寺社でも目立ってきている。大覚寺では、十数本が枯れた年もあったという。
「抵抗性マツ」は、開発した府森林技術センター(亀岡市)の提供を受ける。抵抗力のメカニズムは明確ではないが、松枯れの被害に耐えた松から数を増やし、枯れにくい性質を持たせているという。遺伝子が乱れない
よう、各地でその地に合った抵抗性マツが研究されている。25日はアカマツとクロマツの苗木計5本を植える。
嵯峨御流華道芸術学院長の関灘知甫さん(68)は「嵯峨御流には自然の風景をいける伝統もあり、北嵯峨の景観を守りたい。山の松枯れには対処できないが、地元の寺社などに植樹の参加を呼びかけ、問題意識を広げ
たい」と話している。
植樹は午後0時10分からで、関心のある人は見学できる。問い合わせは同芸術学院事務局TEL075(871)0181へ。
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このページの公開日は1999年11月12日。最新更新日はです。
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