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ID 12029
登録日 2009年 6月10日
タイトル
「ナラ枯れ」じわり拡大
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新聞名
読売新聞
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元URL.
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tottori/news/20090609-OYT8T00992.htm
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元urltop:
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写真:
 
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ヘリとGPS活用 県が被害樹木特定 「ナラ枯れ」が確認されたミズナラ。葉が赤くなっている(2008年8月、三朝町の三徳山で)=三朝町提供  コナラやミズナラが枯れる「ナラ枯れ」が、県東部から西に向かって拡大していることから、県は今年度、初めて民間ヘリコプターをチャーターして全地球測位システム(GPS)で被害樹木の位置をピンポイントで特定 する新たな作戦を始める。GPSを使わない従来の方法に比べ、防除用の薬剤を注入すべき樹木に確実にたどり着けるという。担当者は「ヘリとGPSを組み合わせると効率的に被害地点を特定できる。何としても拡大を 防ぐ」としている。
 県森林・林業総室によると、ナラ枯れは7月下旬から8月中旬、カシノナガキクイムシによって媒介された病原菌が繁殖した樹木が枯死する現象。全国で発生しており、大量に枯れると森林の保水力が低下して土砂崩 れが起きやすくなるほか、赤く枯れるため景観上も問題となっている。
 これまでの被害調査法は、県職員らが地上や県防災ヘリから目視で被害地点を確認し、地図などに記録。しかし、これをもとに山道を歩いても、地図では位置の確認が難しいため、被害地点を見失うこともあったという 。
 このため、調査方法を被害地点上空でヘリをホバリングさせ、GPSで座標データとして現場を特定する方法に変更。地上でもGPSを利用するので、被害木のある現場に迷わずに行き着くことができる。ヘリとGPSを 併用した調査方法は全国でも珍しいという。
 新調査方法は、倉吉市や三朝、湯梨浜町で実施する。6月県議会に提案した補正予算案にヘリのチャーター費など290万円を計上、このうち75万円は国の補助金で賄う。
 ナラ枯れの被害は県内では1990年に旧福部村(鳥取市福部町)で初めて確認。2005年ごろから急速に拡大し、昨年度は鳥取、岩美、八頭、智頭、若桜、三朝の6市町で7364本が枯れた。西端にあたる三朝町では、 07年度の被害は14本だったが、08年度には134本と約10倍に急増している。
 標高の低い場所に生えるコナラの被害が大半。しかし、放置すると、氷ノ山や大山など標高の高い場所に生え、カシノナガキクイムシへの抵抗力が弱いミズナラの被害も増える可能性があるという。
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このページの公開日は1999年11月12日。最新更新日はです。

中川木材産業のビジネスPR その18 (公開2018.8.1 更新2019年11月11日 )