ID 12910
登録日 2009年 8月20日
タイトル
和菓子の木型の技が芸術作品に 高松市の市原
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新聞名
47NEWS
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元URL.
http://www.47news.jp/CN/200908/CN2009081801000511.html
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元urltop:
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写真:
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ガラス製の金魚に、石こうでできたタイ―。30年以上にわたり、香川県名産の和三盆など和菓子の木型を手掛けてきた高松市の市原吉博さん(63)が、伝統の技術を生かして装飾品の型を制作、有名ブラン
ドの記念品や現代芸術の作品にも使われ、話題になっている。
後継者不足や大型店の進出で廃業する和菓子店が増え、木型の出荷数はここ10年で半減。市原さんは「木型職人は全国でも数少なくなった。ほかの分野でも目で味わう和菓子の技を引き継いでいきたい」と話している
。
家業で木型の卸売りをしていた市原さんは28歳で修業を始めた。「見た人が『わあ』と声を漏らす」。そんな伝統の技に引かれ、これまで3万点以上を全国の3千を超す和菓子店に出荷、菓子の美しさを裏で支えてきた
。
転機は2006年の秋。大手百貨店の担当者が木型の精巧な表現に注目し、鶴亀や松竹梅のガラス製品の型を依頼してきた。
木型の出荷数は既に右肩下がり。「新しい分野にも挑戦しなければ生き残れない」。市原さんが彫った型を基に出来上がった製品は、東京の銀座や日本橋でデパートのショーウインドーを飾った。以来、お中元とお歳暮
の時期を中心に、和菓子以外の型の注文が舞い込む。
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