ID 11585
登録日 2009年 5月 5日
タイトル
国産割りばし普及を…関西の大学教授らが「WARIBASHIコンペ」
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新聞名
読売新聞
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元URL.
http://osaka.yomiuri.co.jp/university/topics/20090505-OYO8T00389.htm
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元urltop:
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写真:
写真が掲載されていました
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袋のデザインとコピー募集 割りばしの国産品を普及させ、森林や林業の再生を考える契機にしようと、関西の大学教授らが「WARIBASHIコンペ」(実行委主催、読売新聞大阪本社など後援)と題して、国
産割りばしの袋に使うキャッチコピーとデザインを募集している。
資源のムダ省き林業に収益
吉野杉の端材で作った国産割りばしを手にする高桑教授(京都女子大で)
割りばしの年間消費量は約250億膳(ぜん)で、大半が中国産という。原料の木を切り出すことで森林破壊につながり、使い捨てはリサイクルに反するという批判から、使い捨てではない自分だけの「マイはし」を持つこと
を薦める動きも出ている。
コンペは、実行委員長を務める高桑進・京都女子大教授が発案。自身もマイはし派だったが、2年前に奈良・吉野を訪ね、杉の端材で割りばしを製造しているのを知ったことが、国産割りばしの普及を考えるきっかけに
なった。「国産の端材を使うことで資源の無駄を省けるだけでなく、林業の収益にもつながる。日本の割りばしが環境破壊を招く、というイメージを改善したい」とする。
昨年、学生向けに実施した第1回コンペの優秀賞は、キャッチコピー部門は「たかがわりばし されどワリバシ 賢く使おうNIPPONの木」、デザイン部門は割りばしを袋から取り出すと、袋を丸くカットした部分から木のイ
ラストがのぞくつくりだった。応募したのは、いずれも女子学生で、国産割りばしの消費が拡大することで、日本の森林が育ってほしいという気持ちを込めたという。
今回のコンペの対象は短大生と大学生、一般(プロ、団体は除く)で、7月18日まで募集。キャッチコピーとデザイン両部門とも1人6点まで応募できる。コピーは外国語使用も可で、デザインに用いる色は2色まで。い
ずれも実用的な作品が望ましい。
樹木学や環境教育などが専門の実行委メンバーら6人が審査し、各部門の優秀賞と佳作、アイデア賞を選ぶ。優秀賞には賞金2万円を贈り、入賞作品は8月4日から同14日まで、近畿中国森林管理局(大阪市北区)のギ
ャラリーで展示する。高桑教授は「上位の作品で実際にはし袋を試作し、協賛企業があれば商品化につなげたい」と話している。
応募は所定用紙に限る。用紙希望者は、切手を張った返信用封筒を添えて、〒605・8501京都市東山区今熊野北日吉町35 京都女子大内 WARIBASHIコンペ実行委員会(075・531・7188)へ。
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