ID 11556
登録日 2009年 4月30日
タイトル
マータイさんに旭日大綬章 共感、世界に広げて
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/life/ecology/news/20090430ddm010050150000c.html
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元urltop:
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写真:
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「小さな行動が未来を変える」一歩踏み出す自信をくれた ありがとう
◇CNNなど取材 中東、韓国、台湾からも
マータイさんが世界に発信する地球環境と平和のための合言葉「MOTTAINAI」が、各国のメディアから相次いで取り上げられている。
米CNNは4月15日以降、数回にわたりマータイさんの活動を取り上げた30分間の特別番組「リビールド」を放映。番組はノーベル平和賞を受賞するまでのマータイさんの活動を振り返るとともに、自身が名誉会長を務
めるMOTTAINAIキャンペーンについて10分間近くを使って紹介。
昨年5~6月にかけての来日時の様子を密着取材し、宇都宮市で開催された第2回もったいない全国大会に出席した際の基調講演の内容や市民の反応、同市立中央小での植樹の風景などを織り交ぜた。
マータイさんは基調講演で「地球という星は特別な惑星ですが、資源は限られています。(私はさまざまな言葉でこのことを伝えてきましたが)日本でMOTTAINAIという考え方に出会い、感銘を受けました。たった一つ
の言葉が多くのことを含んでいるからです。この言葉を世界で共有したい」と訴えかけている。
番組のインタビューの中で、マータイさんは「いろんな国で異なる習慣を目にするのはとても興味深いことです。例えば、(最初に来日した際は奇異に思えた)お辞儀ですが、今では私自身ケニアでもお辞儀をしてしま
います」と苦笑。中央小での植樹場面では「木を植えることは簡単でありながら、人々に勇気を与えます。子供たちが植樹をする光景はまさに(私が思い描いた)将来の姿です」と語った。
米公共ラジオ放送(NPR)でも一昨年10月にマータイさんが紹介され、仏ストラスブール市と群馬県板倉町の小学生が昨年2月、インターネットのテレビ会議で暮らしの中の無駄や環境問題について話し合った際には
、仏紙「DNA」などで取り上げられた。
MOTTAINAIへの関心は欧米にとどまらない。中東バーレーンの日刊紙「Al Wasat」の2月15日付紙面のオピニオン欄では、バーレーン大准教授のマジード・ジャシム氏は「その語源は、MOTTAIという本質的な価値
を表す言葉と、欠如を表すNAIという言葉が組み合わさってできている」と解説。「日本語のMOTTAINAIが世界の注目を浴びるようになった」と評価している。
アジアでは、韓国大手紙「ソウル新聞」や台湾の雑誌「経典」で紹介されたほか、インドネシア高級紙「コンパス」が取材に訪れている。
◇マータイさん「平和のため、森守ろう」 自治体「全国大会」3500人が参加
MOTTAINAI精神を具体的な活動につなげようと、「もったいない全国大会」が07年8月と08年6月の2回、宇都宮市で開催された。市、市民が国内外に発信しようと情熱を傾けた大きな成果で、全国の自治体関係者
ら延べ3500人が参加し、各地の具体的な取り組みを紹介した。
第2回大会では、マータイさんが基調講演を行い、地球温暖化の危機的な現状に触れ「炭素を吸い、酸素を吐き出す森は地球の肺だ。森林を守ることが極めて重要」と訴えた。さらに「平和は環境破壊や資源の乱用を
していては達成し得ない。公平な形で資源を共有し合わなければ、紛争の数は増えてしまうでしょう」と訴えた。
パネルディスカッションではマータイさんのほか、小池百合子元環境相らが環境保護をテーマに議論を展開。最後に「この素晴らしい『MOTTAINAI』をこの大会から全国へ、世界へ広げていく」との宣言文を読み上げ
た。
2回の全国大会を通じて、草の根の運動が広がりつつある。第1回大会では、南太平洋の島国ツバルでスクールバスが不足していることを知った宇都宮青年会議所を中心とする同市民の募金活動によって、中古バス1
台が同国に寄贈された。また、第2回大会終了後、MOTTAINAI精神を具体的な行動に移すべく宇都宮市の環境団体などが中心となり、「もったいない運動市民会議」を設立した。9月にイベント「もったいないフェア(仮
称)」を開催するなど、同運動の普及に取り組む。
■「もったいない全国大会」を開いた宇都宮市長、佐藤栄一さん
日本人として受章を喜びたいと思います。「もったいない」という日本語を広めてくださった業績を、日本人が評価しないのであればこれほど恥ずかしいことはありません。昨年、宇都宮市にお越しいただき、市が進める
「もったいない運動」に力を与えてくださいました。マイはしや洗いはしが市内で急速に広まっているのも、マータイさんのお力です。受章を機に、私たちも「もったいない運動」に弾みをつけたいと思います。
■「もったいない善兵衛」を創作した女流講談師、神田紫さん
この度はおめでとうございます。毎日新聞で「3Rの意味がすべて含まれている日本語の『もったいない』は素晴らしい。これを世界の共通語にしましょう」とマータイさんが語った記事を読みました。それは、わたしに「も
ったいない」という言葉の意味の大切さ、深さ、重さを改めて思い起こさせ、環境講談「もったいない善兵衛」が出来上がりました。これからも地球温暖化が進まないように「もったいない」を提唱していってください。
■当初からキャンペーンに取り組む伊藤忠商事会長、丹羽宇一郎さん
この度は旭日大綬章の栄に浴されましたことを心よりお喜び申し上げます。今回の受章は、これまで環境保護に取り組んでこられたマータイさんの変わらぬ姿勢のたまものであると思っております。マータイさんが提唱
し、毎日新聞と当社が推進しているMOTTAINAIキャンペーンは今年で5年目を迎え、更なる広がりを見せています。今後も環境保護の意識を世界へ広げるべくますますご活躍されることをお祈り申し上げます。
■学生・生徒たちがマータイさんと交流している昭和女子大学理事長、人見楷子さん
受章おめでとうございます。博士は来日のたびに学園をご訪問くださり、環境保護を訴えられました。小さい行動でも、私たちが今できることをすれば、地球の未来を変えられるという力強いメッセージは、みんなが環境
課題に取り組むきっかけとなりました。博士と植えたヤマモモの木は、今年も花を咲かせます。若者たちはその実を見るたびに、博士のことばを思い出してくれると思います。
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■募金受け付け中
毎日新聞MOTTAINAIキャンペーン事務局は、グリーンベルト運動の植林を中心としたマータイさんの環境保全活動を応援するため募金活動を行っています。また、伊藤忠商事と共同でMOTTAINAIキャンペーン公
式サイトを開設しています。
【募金の受付口座】
郵便振替口座:00180-3-2800
口座名義:(株)毎日新聞社
通信欄に必ず「MOTTAINAIキャンペーン」と明記してください。
【MOTTAINAIキャンペーン公式サイト】
http://mottainai.info/
【毎日新聞MOTTAINAIキャンペーン事務局】
TEL 03・3212・0346
ファクス03・3211・4077
E‐mail:myeco@mbx.mainichi.co.jp
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■祝電などのあて先
ワンガリ・マータイさんへの祝電、お祝いの手紙のあて先、Eメール・アドレス(グリーンベルト運動事務局)、ウェブサイトは下記です。英語でお願いします。事務局に日本語を話せるスタッフはいません。
Prof. Wangari Maathai
WANGARI MAATHAI
NOBEL PEACE PRIZE SECRETARIAT
Hughes Building,1st Floor,
Kenyatta Avenue Wing.
P.O.Box 67545
City Square 00200
Nairobi,Kenya
Tel:+254-20-2211842/2220159
Fax:+254-20-2221628
Email:gbm@wananchi.com
Website:www.greenbeltmovement.org
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