ID　11477

登録日　2009年 4月24日

タイトル

屋久島の縄文杉　巨木姉妹の契り　ＮＺの「森の神」　ＮＺで調印式　観光・環境保全で交流

新聞名

西日本新聞

元URL.

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/91293

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鹿児島県・屋久島の縄文杉と、ニュージーランド・ノースランド地方にある針葉樹カウリの巨木タネ・マフタが「姉妹木」となる調印式が２３日、同地方のワイポウア森林保護区のタネ・マフタの前であった。両国 の代表者が出席し、ガイドの育成や青少年の交流を通じて、観光と環境保全の両立を目指す覚書を交わした。
　日本側からは、同県屋久島町の日高十七郎（となお）町長など５人が参加。ニュージーランド側からは、森林保護区がまたがるファーノース、カイパラ両地区の市長、先住民マオリのうちテ・ロロア族の代表など約７０人 が出席した。
　現地の歓迎儀式にのっとって行われた調印式で日高町長は「伐採から森を守ろうとした人々の葛藤（かっとう）など、共通の歴史がある。これを機会に交流の輪を広げたい」とあいさつした。
　世界自然遺産に登録されている屋久島の国有林にある縄文杉は、樹齢数千年といわれる巨木。マオリ語で「森の神」を意味するタネ・マフタも、樹齢１２００‐２５００年で、現存するカウリでは最も大きな木。
　世界的にも珍しい姉妹木の締結は、ニュージーランド政府観光局が始めた「古代木ファミリープロジェクト」の第一弾。今後も世界中に「ファミリー」を増やし、地域間交流を促進させるという。