ID 11168
登録日 2009年 5月22日
タイトル
壇の大クス、急激に衰弱 吉野川市の県天然記念物
.
新聞名
徳島新聞
.
元URL.
http://www.topics.or.jp/localNews/news/2009/05/2009_124305860287.html
.
元urltop:
.
写真:
写真が掲載されていました
.
吉野川市鴨島町森藤にある県指定天然記念物・壇の大クスが急激に衰弱し、大半の葉が枯れ落ちている。専門家の診断でも詳しい原因は分からず、一時的な現象かどうかも不明。約四十五年前の指定以降、
大クスが衰弱するのは初めてで、市教委は「早く回復させたいが、どうすればいいのか」と対策に苦慮している。
クスは常緑樹だが、大クスの葉のうち三分の二ほどが枯れている。残っている葉も緑色が薄く、小さく丸まった状態。幹や枝には目立った異常はない。
地元住民によると、四月半ばごろから葉が変色し始めた。四月末に樹木医が診断した結果、病害虫による症状は見られず、水不足による生理障害が一因に挙げられるという。ただ、根を掘り返すなどの本格的な調査は
しておらず、詳しい原因は分からないとしている。
市は応急処置として、栄養剤を大クスの根元に注入したり水やりをしたりしながら、今後の対策を県と協議している。
診断した県樹木医会の横山利治会長は「何らかの原因で根が弱っているのは間違いない。栄養剤の効果はすぐには現れないが、六、七月に新しい芽が出るかなど観察を続ける必要がある」と指摘している。
大クスは推定樹齢約九百五十年。高さ約三十五メートル、幹回り約十メートルで、クスとしては県内屈指の巨樹。一九六五(昭和四十)年に県の天然記念物に指定された。
【写真説明】急激に衰弱して葉が枯れ落ちた壇の大クス=吉野川市鴨島町森藤
..