ID 11081
登録日 2009年 3月30日
タイトル
住友林業、天然記念物シダレザクラの組織培養による苗木の増殖に成功
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新聞名
日本経済新聞
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元URL.
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID =216563&lindID =4
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元urltop:
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写真:
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長興山紹太寺 小田原市指定天然記念物シダレザクラ
組織培養による苗木(クローン桜)の増殖に成功
住友林業株式会社(社長:矢野龍 本社:東京都千代田区丸の内1丁目8番1号、以下住友林業)は、シダレザクラの組織培養によるクローン苗の大量増殖技術の確立に成功しておりますが、その技術を用いてこの度、
長興山紹太寺(住職:武内徳昭 住所:神奈川県小田原市入生田303)のシダレザクラのクローン苗の増殖に成功しましたのでお知らせいたします。本技術は、住友林業筑波研究所にて研究開発した醍醐寺境内三宝院の
大玄関前のシダレザクラの組織培養技術を応用したものです。
長興山紹太寺のシダレザクラは、その優美な枝ぶりから江戸時代には「瓔珞桜(ようらくざくら)」とも呼ばれ永く人々に親しまれており、現在は小田原市指定の天然記念物であり、また「かながわの名木百選」にも指定され
ています。花は白色単弁で、樹高約13m、幹周り3.8m。枝張りは東西12m、南北13m。樹齢約340年を超えると言われ、神奈川県のみならず、関東では比類なき名木で、花の季節にはその堂々とした姿で人々を迎
えてくれますが、近年樹勢の衰えが心配されておりました。
今回のクローン苗の増殖の成功により、本技術が樹齢や樹勢に関係なく適用可能であることが立証できました。住友林業では、今後さらに全国の名木、貴重木の樹勢回復やクローン増殖技術を用いた後継稚樹の保存・
育成を推進し、街のシンボル的な名木を枯死させることなく後代へ伝えていくことで、事業を通し街づくりの発展へ貢献することをめざして参ります。
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