ID 11015
登録日 2009年 3月21日
タイトル
サクラ咲く この眺めいつまでも 各地に「桜守」広がる
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新聞名
MSN産経
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元URL.
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/090321/trd0903212053011-n1.htm
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元urltop:
-リンク切れ-
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写真:
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北上を続けるサクラ前線でおなじみのソメイヨシノは、「寿命60年」ともいわれる。戦後に植えられ、衰え始めた各地の名所を守ろうと、住民や自治体、専門家が一体となった「桜守(さくらもり)」の活動が広が
っている。
毎年200万人の花見客でにぎわう東京・上野公園を管理する東京都は今月から、宴会スポットであるソメイヨシノの並木道で土壌改良の作業に着手した。
「ソメイヨシノは50、60年で樹勢が落ちる。上野は人の出入りが多いため土の状態がよくない。美しい花を今後も咲かせるには土壌改良などが必要です」と樹木医の松本竹吾さん。園内のソメイヨシノ400本の多くは昭
和20~30年代に植えられ、老齢化している。
サクラは観光資源。地元住民らが集まり、平成18年から都と協力して園内のサクラを調査している「上野桜守の会」の木村雄二運営委員長は「行政にとって花をきれいに咲かせるのは二の次。行政の目が届かない部分
をフォローしたい」と話す。
ソメイヨシノが「寿命60年」と一般的に短命ただ、財政が厳しく、十分な管理に予算が割けない自治体もある。そこで各地に広まっているのが、桜守の活動だ。靖国神社や千鳥ケ淵など3000本のサクラを抱える東京都
千代田区も再生計画に本腰を入れる。16年に「さくらサポーター」制度を設立した。募った基金を環境整備などに使い、住民らと継続的な調査や勉強会を行っている。
樹木医によるNPO「東京樹木医プロジェクト」では昨年10月から、地域の桜守を養成する講座をスタート。参加者は手入れの方法や病害虫対策、日照状態や枝の重なり具合などサクラの“健康診断”について学ぶ。プ
ロジェクトの美濃又哲男副理事長は「サクラは日本人には象徴的で人気が高い。桜守の活動にも関心が集まっている」と話している。
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