ID　11000

登録日　2009年 3月18日

タイトル

長寿ツバキ　花に命の輝き

新聞名

中国新聞

元URL.

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200903190014.html

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樹勢の衰えのため回復施療中の広島県世羅町山中福田、県指定天然記念物の長寿ツバキが今年も花を付けた。懸命に生きのびようとする姿が見守る地域の人たちをほっとさせている。
　長寿ツバキは推定樹齢1400年。高さ約７メートル、樹冠周囲約13メートルの巨木で、毎年たわわにつける花が地域の春を告げるシンボルとして親しまれてきた。ところが、老衰と病気で弱り始めたため、３年前から町教 委が施療を開始。開花は木の体力を奪うため、つぼみの段階で多くを落としている。
　そのため今年も、これから４月にかけての満開時期に華やかな光景は期待できないという。ただ、残ったつぼみを咲かせているのは生命力の証し。近くに住む農業樫原一枝さん(85)は「がんばる様子に勇気をもらって いる。昔のように元気になってほしい」と励ましている。