ID 974
登録日 2006年 5月13日
タイトル
八戸身益嗣腓梁膓箘豹芽吹く
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新聞名
デーリー東北新聞
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元URL.
http://www.daily-tohoku.co.jp/news/2006/05/14/new060514top.htm
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元urltop:
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写真:
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八戸市田向のイチョウの木、通称「毘沙門の大銀杏(イチョウ)」が、無事に芽吹いた。地域に親しまれた古木だけに、関係者は一様に「ほっとした」と安堵(あんど)の表情。ただ、あと数年の経過をみなけれ
ば、完全に根付いたとは断定できないという。今後とも水やりや肥料などの世話が必要で、関係者は「新しい場所でも、再び大きく枝を広げてほしい」と、期待を込めている。
大銀杏は、推定樹齢五百年とも言われ、同市田向の“ご神木”。青森県が進める都市計画道路の延長線上にあったため、昨年十二月に約百三十メートル先の市民病院近くへと移植された。
工事施工者である同市田向土地区画整理組合の中村進一理事長が、芽吹きに気づいたのは一週間ほど前。「芽が出るかどうかをずっと気にしていたので、ひと安心だ」と胸をなで下ろした。
同市の樹木医田名部清一さんによると、芽吹きは、移植によって木が死んでいなかった証拠だという。「定期的、専門的な管理が大切になってくるが、管理を怠らなければ大丈夫」と明るい見通しを示し、「四、五年もす
ると根が発達し、枝も伸び立派な姿になってくれるだろう」と期待を膨らませる。
現在、管理しているのは八戸造園建設業協会(橋本正理事長)。同協会は、木が自力で栄養を取れたと確認できるまで三年程度はかかるとみて管理を継続する。
管理の課程で注意が必要なのは根や幹の乾燥。二週間に一回程度パトロールし、気象の状況や木の状態に応じて水や肥料を与えていく。
現在は幹に巻いて寒風から守っているわらも、三年程度たつと腐って自然になくなるという。
橋本理事長は「まずは、葉が大きく展開するのを待ちたい」と、木の体力の回復を心待ちにしている。
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