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ID 10383
登録日 2009年 ccc
タイトル
ふるさと森林公園 森の中にはログハウス
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新聞名
朝日新聞
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元URL.
http://mytown.asahi.com/shimane/news.php?k_id=33000180902020001
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元urltop:
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写真:
  写真が掲載されていました
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―里山生活の知恵を伝授― 「ふるさと森林公園」は、松江市宍道町佐々布(さ・そ・う)の標高120メートルの高台にある。宍道湖を一望できる冬の森には、里山での生活の知恵を伝えようと活動している人たちがいた。 (文・写真 飯塚 恵) ◆◇ふるさと探訪◇◆ ■豊富な動植物  公園の森にはホオジロやヤマガラなどの野鳥、タヌキやキツネなどの動物が生息し、ウラジロ、スギ、ヤブコウジなど植物の種類も多い。
 公園は県と市の所有で、管理・運営を「NPO法人もりふれ倶楽部」と「財団法人宍道湖西岸森と自然財団」が担当している。
 もりふれ倶楽部は自然に親しんでもらおうと、竹や木で工作したり木の実を食べたりする里山自然塾や観察会を毎月実施。倶楽部の野田真幹(まさ・より)事務局長は「三つの違うかたちの葉を持つカクレミノなどおもしろ い植物も見られる。発見を楽しみながら、自然に親しんでもらいたい」と話す。
 森の中にはスイス風コテージやログハウス、キャンプ場もあり、泊まりがけで自然を楽しむ来園者も多い。木造の教会もあり、森の中で結婚式をあげることもできる。 ■炭づくり体験  1月下旬、森の中に煙が立ち、チェーンソーの音が響いた。倶楽部が1泊2日で催した「里山生活塾」だ。冬の山の楽しみ方を知ってもらい、田舎への定住を考えている人に生活に必要な技術を学んでもらおうと、2年 前から始めた。3回目の今回は県内外から男女計4人が参加した。
 1日目。なたや電動ヤスリで竹の灯明を作った。
 2日目は朝から炭づくりに挑戦。雪をかぶったドラム缶窯にクヌギなどを入れて火をつけると、煙突から白い煙がもくもくと立ち上った。「今の煙の温度が70度くらいで、炭化が始まりました。炭化が終わると煙が透明に 変わります」。野田事務局長が説明すると、参加者は煙に手をのばして温度を確かめた。
 炭をつくる間、竹筒ご飯をたき火で炊いたり、ドングリや松ぼっくりを熱して炭にする飾り炭もつくったり。この日はチェーンソーの使い方も教わった。
 奥出雲町三成から参加した川西安彦さん(68)は「寒い時期にこうして山を楽しむのもいい。ドラム缶窯を利用して自宅でも炭づくりを試してみたい」。大阪府吹田市から来た会社員田中茂美さん(45)は「道具の使い方 など実用的なことも学べて勉強になった。いつか里山で暮らしてみたい」と笑顔を見せた。
 野田事務局長は11年前、名古屋から島根に移り住んだ。同じ時期に移住した仲間約40人のうち7割は、田舎での生活に慣れることができず、帰ってしまったという。
「生活塾などの催しを通して里山の魅力だけでなく、必要な生きるすべも学んでもらい、定住前のワンクッションにしてもらえれば」と期待する。 ■森林保護に力  倶楽部は、公園外でも森林保護活動に取り組んでいる。
 「県内の森林は放置されているところが多い。林が込んでくると下草がはえなくなるので間伐をしている」と野田事務局長。間伐することで、地面に日光が届き、多種多様な植物が生えて豊かな森になるという。
 奥出雲町や飯南町などの森林では、公募したボランティアとともにスギやヒノキの密集した林で枝打ちをしたり、ウリハダカエデなどの広葉樹を植樹したりしている。
 「もう少したてば、育った山菜やタラノメをてんぷらにして食べる予定。ボランティアを通して、環境を守ることに関心を持ってもらえたら」と野田事務局長は話す。 ☆★笑顔に会いました★☆ ☆スポーツ通して地域交流☆  NPO法人しんじ湖スポーツクラブ職員の持田比佐子さん(48)、加藤和枝さん(46)、団野千佳さん(43)と、ボランティアの多根千登勢さん(44)。宍道体育センターなどで介護予防やスポーツ教室を開いている。「 スポーツを通して地域の人が交流し、お年寄りも笑顔でいてくれたら、それがやりがい」と持田さん。 ☆塾で自然の楽しさ知って☆  NPO法人もりふれ倶楽部の職員で、学習展示館の受付や自然にふれあうイベントの運営などを担当している宮崎徳子さん(48)。子どものころ、家の裏の里山が遊び場だったことから、山や自然に興味を持ったという 。「毎回自然塾を楽しみに来てくれる人もいる。ものづくりなどの講座を通して自然の楽しさを知ってもらいたい」 ☆森の妖精が“環境守り隊”☆  環境保全を呼びかける森の妖精フォレフォレマン、グリーンマン、ピンクちゃん、森のくまさん。環境破壊をする悪者は剣で退治する。財団法人宍道湖西岸森と自然財団の職員が交代で扮し、保育所やイベントにも要 望があれば駆けつける。「ごみの分別をしたりエアコンを消したり、できることから環境を守ろう」 ☆野外の結婚式をお手伝い☆  公園内の教会で開く結婚式で、赤い花柄のシャツに黒のパンツ姿で司会を務めるキューピット中林(本名・中林直之)さん(33)。4年ほど前、ラジオ番組に出演し、結婚にまつわるエピソードを紹介した。式の参列者に かけられる「今日は良かったよ」の一言がうれしい。「アウトドアの結婚式を森林公園で楽しんでほしい」 ◇◆よりみち わきみち まわりみち◆◇ ◆フラワーガーデンはた◆  宍道湖の南西にあるグラウンドゴルフ場。樹木や置き石など障害物が多く、山あいの地形を利用した複雑なつくりが特徴。変化に富む4コースがあり、冬はツバキやサザンカ、春には桜、桃、チューリップ、夏はムクゲ、 秋はコスモスやキンモクセイといった四季折々の草花をコース内で楽しむことができる。
 個人の利用はセルフで1人500円。用具使用料は1人100円。JR宍道駅から車で約5分。
◆夫女(めおと)岩遺跡◆  県の指定文化財(史跡)で松江市宍道町白石の二つの岩(長さ9メートル、高さ4メートル、幅2・5メートルと長さ6メートル、高さ4・5メートル幅3メートル)が並び立つ丘陵。94年の中国横断道の建設工事で取り壊される 予定だったが、地元住民らからの強い要望で保存が決まった。よりそうように並ぶ岩は、出雲国風土記で大国主命に追いかけられて石になったイノシシで、宍道町の町名の由来にもなったとされる「猪像(ししのかた)」で はないかという説もある。96年の発掘調査では、古墳時代の祭祀(さい・し)跡が確認されている。
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このページの公開日は1999年11月12日。最新更新日はです。

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